忠臣蔵外伝/四谷怪談
    
 1994年  日本  松竹

 (107分)  コピーガード仕様

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 ビデオリリース日:1995年4月1日

 監督:深作欣二                              
 出演:佐藤浩市高岡早紀/荻野目慶子/真田広之名取裕子/渡瀬恒彦/田村高
    廣/津川雅彦/近藤正臣/石橋蓮司/渡辺えり子/火野正兵/下元勉/六平
    直政/蟹江敬三/他                         
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【物語】
 赤穂藩主・浅野内匠頭(真田)が、吉良上野介(田村)に江戸城中・松の廊下で刃
傷沙汰を起こし、内匠頭は即日切腹となった。                 
 幕府は赤穂藩を取り潰しと決め、上野介はおかまいなしとなった。       
 長年の浪人生活からやっと抜け出し、2カ月前、赤穂藩士になったばかりの民谷伊
右衛門(佐藤)は、仇討ちの同志に名を連ねるが、また浪人暮らしに逆戻り。   
 江戸で討ち入りを心待ちしながら、琵琶弾きの門付けをして暮らしとった。   
 そんな伊右衛門が、湯女(ゆな)のお岩(高岡)と知り合い、伊右衛門に惚れたお
岩は、伊右衛門の住む長屋におしかけ、二人は同棲を始める。          
 ある日、伊右衛門は、吉良の家臣・伊藤喜兵衛(石橋)の孫娘・お梅(荻野目)を
暴漢から救い、お梅は伊右衛門にひと目惚れ。                 
 孫娘を溺愛する喜兵衛は、伊右衛門に伊藤家に婿に来てくれと誘う。      
 伊藤家に婿入りするとゆ〜事は、吉良の家来になるとゆ〜事で、仇討ちの同志を裏
切らんといけんが、子供の頃から浪人生活の惨めさを知り尽くしとる伊右衛門は、喜
兵衛の誘いに乗る。                             
 伊右衛門の気持ちを堅固にする為、伊右衛門の知らん間に、お梅の乳母(渡辺)が
湯屋の客引きの宅悦(六平)を使い、容姿がくずれる毒薬をお岩に飲ませる。   
 お岩は子供を身籠っとり、毒薬により流産し、激痛でのたうちまわり、宅悦と争う
内に、お岩は包丁が胸に刺さり、死んでしまう。                
 家に帰った伊右衛門は、宅悦をお岩との不義密通者として斬り殺し、喜兵衛の家か
ら一緒に来た吉良の家来達が、お岩と宅悦の死体を戸板に乗せ、川に流す。    
 その夜のうちに、伊藤の家で伊右衛門はお梅と祝言をあげるが、初夜の床で、お梅
の顔を見ると・・・                             
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《独断感想・エトセト欄》
 1994年度日本アカデミー作品賞を受賞した娯楽時代劇じゃ。        
 ”忠臣蔵”と”四谷怪談”を融合させとり、面白い。             
 (”四谷怪談”の原作も、民谷伊右衛門は赤穂藩士じゃったそうな)      
 じゃが、それぞれが有名な物語なんで、観客がどっちの話も良く知っとる事を前提
にしとるようなハショリが多く、もしどっちの話も知らん人が観たら、何の事やらサ
ッパリ判らん映画になっとる。                        
 深作欣二監督は、この映画と同じ”忠臣蔵”をテーマにし、ほぼ同じ時期に公開さ
れた「四十七人の刺客」の時代劇の手順を丁寧に踏んだ純粋な時代劇とは全然違う、
娯楽に徹した現代風の時代劇としてこの映画を作っとり、「四十七〜」とは対照的な
内容に仕上げとる。                             
 主演の佐藤浩市はこの映画で、日本アカデミー主演男優賞を受賞したが、それほど
見事でたまらん演技とは思えん。                       
 ま〜これは、映画全体の出来に引っ張られた恰好で、それなりに好演しとるんじゃ
ね〜?                                   
 それより、高岡早紀じゃ。                         
 日本アカデミー主演女優賞を受賞しただけあって、演技も自然体で好感が持て、し
かも顔や身体全体から漂う雰囲気が抜群に良い。                
 お岩役で、一気に目覚めたようじゃが、こんなに良いキャラクターじゃったんか?
と改めて画面を見てしも〜た。                        
 しかし、うう・・・ボインぢゃ!!                     
 ジュル、ジュル・・・ハッ!?                       
 何か言いました?ゴホン!!                        
 冗談はともかく、これは今後も期待出来る女優じゃね〜。           
 共演の、言語障害で言葉が喋れんお梅役の荻野目慶子が、これまた鬼気迫る怪演じ
ゃ。                                    
 荻野目は、こういったちょっと頭の弱い女をやらせると、抜群にうまいね〜。  
 元々演技力の有る女優なんで、役がハマるとすごい。             
 また乳母役の渡辺えり子の白塗りの顔が、下から上向きの照明で、ニタ〜ッと笑う
と、まるで”笑ゥせぇるすまん”の喪黒福造にソックリで、ゾクゾクするで〜。  
 高岡早紀、荻野目慶子、渡辺えり子、等の女優陣の体当たり演技が無かったら、こ
の映画はここまでの出来にならんかったじゃろ〜?               
 ところで、これまでの四谷怪談とゆ〜たら、お岩さんの右目が腫れて、髪がゴソッ
と抜けて、「うらめしや〜〜」っとくるんで、ブチ怖い?            
 あ〜それはこの映画じゃ〜ないよ〜、怖くない、怖くない。          
 全然怖くないところが物足りんと思う人もおるかもしれん位、怖くない。    
 お岩自身、自分の変わり果てた顔を手鏡で見て、「何これ〜!?これがわたしの顔
〜〜??」ってな風にサラリとしとるしね〜。                 
 松竹映画、創立100年記念映画として制作されとり、出演者も豪華なんで、皆さ
ん是非ご覧下しゃ〜ね。                           
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