釣りバカ日誌9
    
 1997年  日本  松竹

 (118分) コピーガード仕様

 Hi−Fiモノラル  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1997年12月26日

 監督:栗山富夫                                                            
 出演:西田敏行三國連太郎浅田美代子小林稔侍風吹ジュン/谷啓/竜雷太
    /小野寺昭/中本賢/細川ふみえ/中村梅之助/奈良岡朋子/北村和夫/角
    野卓三/笹野高史/他                                                
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【物語】
 鈴木建設の営業マン、ハマちゃんこと浜崎伝助(西田)は、自由に釣りが出来る平
社員の生活を存分に楽しんどり、出世欲なんかサラサラ無い。                    
 そんなハマちゃんの所属する営業3課に、ハマちゃんと同期入社で独身寮時代、同
室じゃった馬場恒太郎(小林)が営業部長として転任して来る。                  
 同期のよしみで馬場部長にタメ口をきくハマちゃんに、佐々木課長(谷)が注意す
るが、そんな事を気にするハマちゃんじゃ〜ない。                              
 お得意先への赴任挨拶に馬場部長がハマちゃんと一緒に回ると、行く先々で、どっ
ちが客か判らん態度で客に接するハマちゃんに驚くと同時に、堅物人間の自分には出
来ん、人と人とのつながりで営業するハマちゃんのやり方を、しきりに感心する。  
 昔、馬場とはハマちゃんの愛妻・みち子(浅田)をめぐり恋敵じゃったが、みち子
と一緒になって家庭を大事にして平社員のまま幸せに暮らすハマちゃんと、出世はし
たが家庭を犠牲にしたため妻と離婚し、難しい年頃の一人息子と暮らす馬場は、自分
の歩んで来た道は間違っとったんじゃ〜ないんか?とふと考えたりする。          
 そろそろ再婚を考える馬場は、行きつけのバーのママ、茜(風吹)が好きで、茜も
馬場に好意を持っとるようじゃが、バツイチの馬場は息子の事も有り、茜に結婚して
くれと言い出せん。                                                          
 ハマちゃんの後押しで、意を決して馬場が結婚を申し込もうとしたら、茜は明日店
をたたんで郷里に帰って病弱な母親と二人暮らしをすると言い出し、とうとう申し込
みをするチャンスを無くし、馬場の恋もこれまでかと思われた。                  
 しばらくして、鈴木建設が請け負った鹿児島県川内(せんだい)市に建設される公
共工事の地鎮祭に、社長のスーさん(三國)、ハマちゃんと出席した馬場は、茜とバ
ッタリ再会する。                                                            
 一度は諦めたはずの恋の炎が再燃した馬場は、ついに茜に結婚を申し込むが、病弱
な母親を環境の変わる東京には連れて行けん、と結婚を渋る茜の態度に、馬場は、仕
事をとるか、恋をとるか、人生の重大な決断の時が・・・                        
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《独断感想・エトセト欄》
 サラリーマン・コメディで大変面白い!                                      
 栗山富夫監督は、ますます手がこなれ、これまでの「釣りバカ日誌」シリーズの中
で、笑わせるのは一番じゃ〜ないかしらん?                                    
 とにかく面白く、最後まで一気に観せてくれる。                              
 何せ、西田敏行が演ずるハマちゃんは、仕事はダメの平社員でも自称・宴会部長。
 宴会での大張り切りぶりは尋常じゃ〜なく、前回「釣りバカ日誌8」の”美空ひば
り”以上にパワーアップしとり、これには大笑いさせられた。                    
 しかし、西田敏行は「虹をつかむ男」「学校2」「釣りバカ日誌」シリーズ、と大
活躍で、松竹映画を一人で背負って頑張っとる感じがする。                      
 どの映画でも、それぞれが彼のキャラクターを存分に引き出した演技をしとり、ほ
んまに名優じゃね〜。                                                        
 故・渥美清の穴埋めには、まだちょっと荷が重いとは思うが、大車輪の出演で身体
を壊さんように気を付けて欲しいもんじゃ。                                    
 共演の小林稔侍が巧演しとり、マジメ会社人間の男が、好きな女と一緒になる為に
は、出世を棒に振らんといけん、とゆ〜ジレンマをうまく表現しとる。            
 女も、好きな男の苦悩を知っとるんで、無理強いをせん。                      
 風吹ジュンがそんな地味な女性を、控えめな演技で好演しとる。                
 三國連太郎は完全に脇役になっとるが、この映画の場合はこれで良い。          
 また、この映画は他の「釣りバカ」シリーズより釣りシーンが少ないが、釣り絡み
でうまく話が展開するんで、いつもの様に釣りシーンに時間を食って、人間の描き方
が浅くなるより、この方が映画に奥行きが出る。                                
 大人の恋愛がメインの内容になっとり、味わい深い映画に仕上がっとる。        
 いや〜これは、ほんまに楽しめるで〜。                                      
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