てんかわでんせつ  さつじんじけん
天河伝説殺人事件
    
 1991年  日本  角川/バンダイ

 (111分)

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1991年9月26日

 監督:市川崑                             
 出演:榎木孝明財前直見/日下武史/山口粧太/岡本麗/岸部一徳/大滝秀
    治/神山繁/加藤武/岸田今日子/伊藤四朗/石坂浩二/岸恵子/他 
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【物語】
 新宿の高層ビル街の歩道で、一人の男が毒死した。              
 死んだ男の持ち物の中に、かわった形の鈴が有った。             
 警察の調査の結果その鈴は、奈良県吉野郡の天川村に有る、天河神社のご神体を型
取った五十鈴(いすゞ)と判明する。                     
 早速、東京より仙波刑事(加藤)が調査に天川村に向かう。          
 その頃、能楽の水上流宗家で、跡目相続問題が起こっとった。         
 宗家(日下)の孫の和鷹(山口)と秀美(財前)の二人が、跡目相続候補で、兄の
和鷹が跡目を継ぐのが当然と思う秀美に、秀美の母(岸田)は、和鷹は妾の子じゃか
ら、跡目を継がさんとゆ〜約束で籍を入れる事を承知した、と和鷹の出生の秘密を打
ち明ける。                                 
 フリーのルポライター浅見光彦(榎木)は、出版社から”能”に関する記事を依頼
され、能楽に深い関係の有る”天河神社”に取材にやって来る。         
 吉野で取材中の光彦は、山中に佇む男を見掛け、その不審な様子に近づくが、相手
にされず別れる。                              
 じゃが、その男が死体で発見され、光彦に容疑がかかる。           
 殺された男は、水上家の分家の長老の高崎(神山)で、相続問題に発言力のある者
じゃった。                                 
 そして殺人事件は、まだ続く・・・                     
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《独断感想・エトセト欄》
 名探偵”浅見光彦”の映画がビデオリリースされたで〜!!          
 わし、原作の内田康夫の大ファンで、「浅見光彦倶楽部」会員なんじゃ。    
 「ビルマの竪琴」「鍵」「ど根性物語 銭の踊り」「処刑の部屋」「野火」「炎上
」「おとうと」「破戒」「雪之丞変化」「東京オリンピック」「太平洋ひとりぼっち
」「私は二歳」「愛ふたたび」「我輩は猫である」「犬神家の一族」「女王蜂」「獄
門島」「古都」「映画女優」「竹取物語」「つる/鶴」なんの名作がキラ星のごとく
輝く市川崑監督の作品じゃ。                         
 映像のキレと編集のすごさは相変わらずで、「金田一耕助」物のよ〜なカットが出
ると、観とって思わずニヤニヤしてしまうの〜。                
 音の使い方も、相変わらずすごい。                     
 角川映画「天と地と」で上杉謙信役をやった榎木孝明が浅見光彦をやっとるが、日
本テレビ系で放送された浅見光彦シリーズ(この映画が制作されてから、テレビシリ
ーズは無くなったが、テレビシリーズはビデオでリリースされとる)で光彦役をした
水谷豊のよ〜な瓢々としたところが無いんで、ど〜してもシャッチョコばった人間に
描かれてしまい、原作の浅見光彦が次男坊で自由人のイメージが強いのに、この映画
の光彦は、固いだけの人間のよ〜にしか感じられんのは、ちと残念じゃの〜。   
 榎木のキャラクターは悪うにゃ〜んじゃが・・・               
 ところで、一体いつから浅見光彦の愛車はジャガーになったん??       
 原作の光彦の愛車、ソアラのソの字も出て来んで〜。             
 定職のにゃ〜居候の男には、ジャガーはちと似合わなさすぎるの〜。      
 ま〜それはともかく、加藤武の「よし、分かった!!」のお約束セリフも面白く、
映画は小気味良いテンポで展開して行く。                   
 原作の荒筋は変えとらんが、登場人物の役割が微妙に違い、当然犯人も違うんで、
原作を読んだ人も、そ〜でにゃ〜人も、両方が楽しめる作品になっとる。     
 こ〜ゆ〜映画は最後まで一気に観んといけんで〜。              
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