スーパーの女
    
 1996年  日本  東宝

 (131分) 内予告4分  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1996年12月6日

 監督:伊丹十三                              
 出演:宮本信子津川雅彦/伊東四朗/矢野宣/野際陽子/三宅裕司/高橋長英/
    岡本信人/あき竹城/原日出子/松本明子/柳沢慎吾/六平直政/伊集院光
    /渡辺正行/山田純世/迫文代/ヨネスケ/緒方昇/不破万作/金田龍之介
    /小堺一機/田嶋陽子/他                      
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【物語】
 スーパー「正直屋」は、近くのライバル・スーパー「安売り大魔王」がリニューア
ル・オープンした為、客をごっそり持って行かれ、売上げが極端に落ちる。    
 「正直屋」専務の五郎(津川)が、こっそり「安売り大魔王」で値段などを敵情視
察しとる時、小学校時代の同級生の花子(宮本)と再会する。          
 花子はスーパー評論家とゆ〜てもえ〜位、スーパーについてのウンチクが豊かで、
花子に五郎の店「正直屋」を批評させると、あちこち指摘だらけ。        
 おまけに倒産するダメ・スーパーの典型的な状況とまで言われガックリ。    
 「安売り大魔王」の社長(伊藤)は、「正直屋」の立地条件の良さを狙って、土地
や建物と従業員も全部含めて買収したいと持ちかけてくる。           
 社長の思惑は、「正直屋」を買収する事によって、その地区にライバルが無くなる
んで、買収後は自分の思うままの値付けが出来るとゆ〜もんじゃった。      
 客の事を全然考えん社長の、一方的な言動に腹を立てた花子は、主婦の立場から、
「正直屋」を「安売り大魔王」なんかに負けん立派なスーパーに建て直そうと思い、
とりあえずレジ主任として五郎に採用してもらう。               
 花子は、早速、「正直屋」従業員の意識改革から始めるが、肉や魚の職人から強い
反発を食い、革新は簡単には進まん・・・                   
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《独断感想・エトセト欄》
 社会派コメディで、そこそこ面白い。                    
 伊丹十三監督は、この種のコメディは実に手慣れとり、キッチリとしたまとめ方で
2時間以上を飽きささずに、最後まで一気に観せてくれる。           
 ただ、逆にまとまり過ぎとる感が有り、ソツの無さにかえって面白味を感じられん
のは、ファンの身勝手かしらん?                       
 「ミンボーの女」以降、何か伊丹監督のパワーが落ちとるね〜?        
 変な歌を宮本と津川の二人に何度も歌わせたりして、あれ、監督はほんまに面白い
んかしらん?                                
 大体どこのえ〜大人が、何十年ぶりで会った昔馴染みと一緒に、混雑するスーパー
の店内であんな踊りをする?                         
 最後のシメが、あんな事件を無理やり起こしてゴチャゴチャやるより、その時間分
もっと「正直屋」対「安売り大魔王」の知恵比べをやって欲しかった。      
 何で正月に突然「安売り大魔王」に客が誰も来なくなったのか?このあたりは実際
にはこんな事は有り得んので、あまりにも不自然なんで、もっと状況説明をして欲し
いところじゃ。                               
 たとえ品物が悪くても、価格の安さだけで客が集まる方が自然じゃもんね〜。  
 いくら地元に根づいた小規模スーパーで品物が悪いのが客に知れても、急に客がゼ
ロに近くなるなんて事はないもんね〜。                    
 ま〜、コメディなんでその辺は目をつむるとして、冒頭”ダiエー”、”iトーヨ
ーカドー”、”Jャスコ”、”ニチi”等の巨大スーパーは、この映画で言うところ
のスーパーではない、と表示されるが、あんな事言わずに、全部に当てはまると、堂
々とゆ〜ちゃりゃ〜え〜んじゃ。                       
 かえって、大きなところほど、え〜加減な商品をいつまでも平気で並べとるように
思えていけんの〜?わし。                          
 スーパーストアとゆ〜目のつけどころは大変良く、素材は面白いんじゃが、どうも
このへんからして既に消化不良気味じゃ。                   
 相変わらずの顔ぶれ揃いのキャスティングも目新しさに欠ける上、宮本信子の”ど
の映画も同じ演技”なのと、ちょっと変わった髪形も鼻につく。         
 テレビ放映を意識したカメラアングルやアップカットの多用も、スケールの小ささ
につながる。                                
 この映画を映画館で観た時は、そんなに面白いと思わんかったが、ビデオでなら、
結構面白く観れた。                             
 これは、画面サイズの問題かもしれん。                   
 つまり、映画館の大スクリーンよりテレビの小さいサイズで一番面白くみれる映画
とゆ〜事なんじゃろ〜ね〜?                         
 つまり、伊丹十三監督作品は、テレビやビデオで観たら十分とゆ〜事になる。  
 最近、この映画のように、テレビ放映を前提にしたようにしか見えん作りが増えと
り、これは、日本映画の将来を考えると、実に憂うべき状況じゃ。        
 ま〜しかし、伊丹十三監督作品以上に面白おて、客を集められる映画が作れる監督
が少ない日本映画界の現状では、このレベルの映画で我慢せざるをえんのか?   
 ちょっと情けないね〜?                          
 と、ほめたり色々ケチをつけたりしたが、好きな監督だけに、型に嵌まった映画し
か撮れんようになって欲しゅ〜にゃ〜の〜、わし。               
 何にしても、冒頭にも書いた通り、ソコソコ面白いんで、日本映画のコメディがお
好きな方はどうぞ。                             
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