スター・ウォーズ:エピソード1
ファントム・メナス
STAR WARS : EPISODE 1
PHANTOM MENACE
    
 1999年  米  20世紀フォックス

 (134分)  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  シネスコサイズ版有り

 ビデオリリース日:2000年4月7日

 監督:ジョージ・ルーカス                         
 出演:リーアム・ニーソンユアン・マクレガーナタリー・ポートマン/ジェイ
    ク・ロイド/ペルニラ・アウグスト/イアン・マクダーミド/サミュエル・
    L・ジャクソン/レイ・パーク/他                  
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【物語】
 銀河系宇宙の辺境に在る惑星ナブーは、通商連合により宇宙封鎖され、戦争の危機
に直面する。                                
 事態を憂慮した銀河共和国議会は、クワイ・ガン・ジン(ニーソン)とオビ・ワン
・ケノービ(マクレガー)を調停特使として、通商連合総督のおる宇宙戦艦に送りこ
む。                                    
 じゃが、二人がジェダイの騎士じゃとバレ、通商連合の総督は二人を毒ガスで殺そ
うとするが、フォースの霊力を持つ二人は、ロボット兵のバトル・ドロイド多数を相
手にしながらも、何とか惑星ナブーに逃げ戻る。                
 二人は森で、ナブーの両棲生物グンガン族のジャー・ジャー・ビンクスに逢い、グ
ンガンの水中都市に行くが、ジャー・ジャーは追放者じゃったんで、すぐさま三人は
追放になり、水中深く、惑星ナブーの核を通って、反対側にある女王の住むナブーの
首都シードに行く。                             
 そこは既に通商連合の軍隊で制圧されとり、女王アミダラ(ポートマン)は捕虜と
なり、通商連合の総督から一方的な条件の調停書へのサインを強要されとった。  
 クワイとオビ・ワンは女王を救出し、小型宇宙艇でナブーから脱出する。    
 女王アミダラは、通商連合の無法を銀河共和国議会に提訴するため、銀河共和国の
首都コルサントに向かうが、追撃され被弾し、宇宙艇の機器が損傷し、故障修理のた
め、小惑星タトクイーンの砂漠に不時着する。                 
 この惑星は、無法者ばかりが住む危険な星じゃった。             
 部品屋のワトーは羽根で飛ぶ強欲なエイリアンで、艇の修理に必要な部品代を、共
和国の金では受取らんと言い、クワイは困る。                 
 ワトーの奴隷のアナキン・スカイウォーカー(ロイド)とゆ〜少年に、強力なフォ
ースを感じたクワイは、アナキン少年がジャバ・ザ・ハットの主催する危険なポッド
・レースに出るのを知り、宇宙艇をカタにしてアナキンの勝ちに賭け、ワトーと勝負
することに・・・                              
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《独断感想・エトセト欄》
 SFスペースアクションで、ブチ!ブチ!ブチ!面白い!           
 ジョージ・ルーカス監督は、ここのところプロデュース役ばっかしで、「スター・
ウォーズ」(1977年/米)以来、実に20年ぶりに監督業をやったとは思えんほど、
テンポよく、最初っからグイグイ引っ張って行ってくれ、中弛みもなく、面白く最後
まで観せてくれる。                             
 勘違いしとる人が居るかもしれんので、ここでちょっと触れとくけど、「スター・
ウォーズ2」「スター・ウォーズ3」は、監督はジョージ・ルーカスではなくて、そ
れぞれ別で、「スター・ウォーズ2/帝国の逆襲」(1980年/米/監督:アービン・
カーシュナー)、「スター・ウォーズ3/ジェダイの復讐」(1983年/米/監督:リ
チャード・マーカンド)となっとり、ルーカスはこの2作についてはプロデュースに
廻っとる。                                 

 この映画のSFXのすごさは、最初っから最後まで全編通してのCG合成画面のみ
ならず、映像の尖鋭さと、CGに見えんシーンが多いところじゃ。        
 これまで、合成部分を陽炎のようなユラユラしたボカしでゴマかしとったような映
像が無く、どれもこれもシャキッとしとるのが気持ち良い。           
 またキャラクターデザインが、登場するメカ、建物、生物などの美しさ、動きの面
白さ、独創性など、どれをとっても文句無しじゃ。               
 都市のデザインも、スター・ウォーズの旧3部作の修復・修正版(スペシャル・バ
ージョン)にも、惑星都市の俯瞰シーンが追加されて入っとるが、あれより遥かに壮
大で立体的で、実に見事な造形をしとる。                   
 都市シードは中世イタリア風の緑錆銅板丸屋根の建物が多く、グンガン族の水中都
市は卵型に光るなど、それぞれにまるで違った雰囲気にデザインされとる。    
 おまけに、遥かかなたの滝の落ちる水や、群れて飛ぶ鳥など、細部のディテールま
で徹底的にこだわって手抜きの無い画面作りは素晴らしい。           
 ETがチラリと居ったりして、遊びが有るのも楽しい。            

 後半、グンガン族と通商連合のロボット兵との白兵戦による集団戦闘シーンが有る
が、これも見どころのひとつじゃ。                      
 グンガン族の騎馬(?)戦闘員が日本の武者のような、背中に旗さし物をしたよう
な風体なのも面白い。                            
 また、シールド装置を背負わせた象のような生き物を部隊の中心にして、敵前に進
軍する様は、「天と地と」(1990年/日/角川映画/監督:角川春樹/出演:津川雅
彦/榎木孝明/浅野温子/財前直見/他)で、武田信玄側の諏訪武者が、大太鼓の神
輿を部隊の中心にして進軍するシーンとダブッて見えてしまう。         
 しかし「天と地と」との決定的な違いは、集団戦闘シーンの描写力と迫力じゃ。 
 俯瞰シーンや、集団での戦い方や、激突前のグンガン族の個々の兵士の緊張した表
情なんかの描写など、構成が「スター・ウォーズ」の方が格段にすばらしい。   
 もっとも、「スター・ウォーズ」の方は、全部CGなんで、監督の思惑通りに、数
千から数万の兵隊を動かせるんで、実際にカナダの平原で素人のエキストラを使って
ロケした角川監督の方が、しんどかったかもしれんけど、結果が悪けりゃ〜どんなに
努力してもダメなんでキビシ〜ね〜。                     

 主演のリーアム・ニーソンは性格俳優らしく、ジェダイ・マスターの威厳を見事に
醸し出しとる。                               
 ユアン・マクレガーは、若きころのトニー・カーチスを彷彿とさせるようなキャラ
クターで、動きも機敏で好感が持てる。                    
 アミダラ女王と、女王の身分を隠すための仮の姿としての侍女パドメの二役(?)
をしとる、ナタリー・ポートマンが抜群に良い。                
 これは今後の注目株じゃね〜?                       
 若きダースベーダー、アナキン役のジェイク・ロイドはさすがに6千人の候補者の
中から選ばれただけあって、うまい子役で、自然な演技が光る。         
 新悪役キャラのダース・モール役のレイ・パークの動きが鋭くて気持ちが良い。 
 全体にキャスティングも良く、今後のシリーズが楽しみじゃ。         
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