シャル        ウィ          
Shall we ダンス?
    
 1995年  日本  大映

 (140分) 内予告他4分  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1996年9月13日

 監督:周防正行                              
 出演:役所広司/草刈民代/竹中直人/渡辺えり子/柄本明/徳井優/田口浩正/
    原日出子/草村礼子/本木雅弘/森山周一郎/清水美砂/他       
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【物語】
 大きな会社の経理課長の杉山(役所)は、最近、郊外に家を新築し、妻(原)と高
校生の娘と幸せながら平凡な日々を送っとった。                
 通勤電車での帰り道、駅で停車した時、ふと見上げたビルの窓から、美しい女性が
物憂げに表を眺めとるのを目撃し、何故か杉山の気にとまる。          
 その女性はダンス教室の教師・岸川舞(草刈)で、杉山はそれからちょくちょくそ
の駅の停車中にダンス教室の窓が気にかかるようになり、ついにある日、彼女のおる
ダンス教室に行って入会し、グループレッスンを受ける事にするが、岸川は個人レッ
スン専門の教師で、グループレッスンは別な先生の為、杉山はガッカリ。     
 じゃが折角入会したんじゃし、ダンス・シューズも購入したんで、しばらく社交ダ
ンスを習ってみる事にするが、これがまた難しい。               
 会社の同僚の青木(竹中)が、同じダンス教室の生徒じゃと知り、ダンス仲間の、
気の弱い田中(田中)と関西人でおせっかいの服部(徳井)とで、お互いに励ましあ
いながら練習を続ける。                           
 仲間に誘われ、地域サークルのダンス会に行ったり、ダンスホールに行ってはみる
が、中々上達せん。                             
 それまで、毎日寄り道もせず、きちんと帰宅しとった夫の帰りが、最近時々遅くな
り、しかもその遅い日には決まってシャツに香水の匂いがするのを不審に思った杉山
の妻は、夫が浮気をしとるんじゃ〜?と興信所に夫の素行調査を依頼する。    
 探偵(柄本)は杉山がダンス教室に通っとるのを妻に報告するが、隠し撮り写真の
ダンス教師・舞の美しさに、妻は夫への疑惑を消しきれず、継続調査を依頼する。 
 そんな事とはつゆ知らず、杉山は徐々にダンスに魅せられ、本気で練習を始め、グ
ングン上達する・・・                            
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《独断感想・エトセト欄》
 ダンス・コメディで面白い。                        
 周防正行監督は、社交ダンスとゆ〜誰もが存在を知りながら、実際は中々習いにく
い、ちょっとマイナーな素材を上手に取り上げて料理しとり、2時間以上の長さを感
じささず、面白可笑しく最後まで一気に観せてくれる。             
 平凡な毎日を精気無く勤務しとった男が、ダンスが上達するにつれ、段々生き生き
し始め、顔色さえ変わっていく様など、演出はみごとじゃ。           
 わしも昔、社交ダンスをちょっと習った事が有る(今はもうすっかり忘れた)が、
社交ダンスはとっつきが何か気恥ずかしいんよね〜?              
 その辺の感覚や、社会の社交ダンスへの偏見も、うまく描いて有る。      
 この映画にも描かれとるように、ダンスを本気でやっとる人は姿勢が良い。   
 背筋がピンと伸び、歩き方も颯爽としとった。                
 そんなところや、メガネレンズの曇り方で、ダンスを踊る人間の体温の上昇を表現
したりと、芸が細かいのも面白い。                      
 主演の役所広司が、無趣味で真面目なサラリーマンが、社交ダンスに、はまって行
く様子をうまく演じとる。                          
 ダンス・シーンは苦しいところが散見されるけ〜ど、ま〜良く踊っとる方じゃ。 
 難しいもんね〜、ほんまに。                        
 草刈民代は、バレエのプリマドンナとして数々の賞を獲得しただけあり、ダンスは
さすがのうまさで、ステップひとつ見ても、ピンと延びた足先まで、神経が行き届い
とるのがよく判る。                             
 竹中直人の怪演ぶりは相変わらずで、ド派手なダンス・シーンは、大いに笑わせて
くれる。                                  
 にぎやかで派手な衣装のおばちゃんダンサー役の渡辺えり子がこれまた怪演で、結
構すごい踊りをやっとる(あまり見たくないけど、ははは・・・)。       
 周防映画の常連で、相変わらず気の弱そうなメガネ・デブ役の田口浩正が良い。 
 田口の、あの一寸はにかんだような雰囲気の笑顔は、彼にしか出来んね〜?   
 ダンスもこなし、なかなかの芸達者なところを見せてくれる。         
 探偵役の柄本明は、あまり出番が無いんじゃが存在感は有るんで、もうすこし物語
に本格的に絡むと面白かったのに、その点はちと残念じゃ。           
 本木雅弘や清水美砂などの、チョイ役ゲスト出演者の顔ぶれも楽しい。     
 ところで、ナレーションや、構成に「シコふんじゃった」と同じパターンを感じさ
せるんで、周防映画もいよいよスタイルが固まって来たの〜?と、安定感を覚えると
同時に、マンネリにならにゃ〜え〜が?とちょっと危惧したり、複雑な心境になる。
 どうしても「シコふんじゃった」と比べてしまうが、「〜ダンス?」は、これはこ
れですごく面白いんじゃが、「シコ〜」ほど繰り返し観たいとは思わんので、やっぱ
し「シコ〜」が、いかに傑作映画じゃったのか思い知らされるね〜?       
 ま〜、肩の凝らん、気楽に観れるコメディなんで、息抜きにどうぞ。      
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