シャドー
THE SHADOW
    
 1994年  米  ユニヴァーサル

 (112分)  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1995年5月26日

 監督:ラッセル・マルケイ                         
 出演:アレック・ボールドウィンジョン・ローンペネロープ・アン・ミラー/
    ジョナサン・ウィンターズ/サブ・シモノ/ティム・カリー/他     
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【物語】
 1930年代のチベット高原で、阿片の元締めとして悪名を轟かせとったラモント
(ボールドウィン)は、チベット教の聖者タルクにより心を入れ換えさせられ、タル
クから姿を消す秘技を授けられ、過去の償いとして悪に対決するよう言われ、”シャ
ドー”となりニューヨークで秘かに活躍するようになる。            
 ”シャドー”は姿を消したまま、悪事を働く者をこらしめて回り、市警にも透明人
間で正義の味方の”シャドー”の噂が広まっとった。              
 そんなおり、ジンギス・カンの末裔のシワン・カン(ローン)がニューヨークに甦
り、魔力を使って世界征服を企む。                      
 カンもラモントと同じく、聖者タルクの弟子じゃったが、タルクを殺し、そのパワ
ーを奪って魔力を強力にしとり、ラモントもカンを押さえ込む事が出来んかった。 
 それどころか、かつて悪人じゃったラモントを、カンは悪の仲間に引き戻そうと、
誘いをかける。                               
 カンはマインド・コントロールにより、科学者に核爆弾のような小型強力爆弾を製
造させる。                                 
 ラモントは、カンに操られる科学者の娘で、人の心を読める超能力を持つ女性マー
ゴ(ミラー)を、危険と知りつつも彼女の魅力にひかれ、デートを重ねるうちに、マ
ーゴはラモントが巷で噂の”シャドー”じゃと知る。              
 カンは、世界征服の手始めにその強力爆弾をニューヨークに仕掛ける。     
 ラモントは、師匠の仇討ちとカンの野望を打ち砕く為、カンの誘いに乗るフリをし
て、カンをやっつけるチャンスを狙う・・・                  
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《独断感想・エトセト欄》
 アメリカン・コミックの映画化で、アクション映画としても面白い。      
 ラッセル・マルケイ監督は、順を追った丁寧な構成で、原作に馴染みの無い人(わ
しを含めて殆どの人がそうじゃろ〜?)にも分かりやすく、しかもコミックを意識し
たような過度な飾りは一切省き、物語にポイントを絞ってシンプルにまとめとり、面
白く、最後まで一気に観せてくれる。                     
 アレック・ボールドウィンは、端正な顔立ちのせいで凄味が無く、悪の権化とはど
うしても見えんので、冒頭の部分は違和感が有ったが、正義のヒーロー、”シャドー
”になってからは、二面性を秘めた男をうまく演じとり、彼のクールな顔つきにこの
役はピッタシじゃ。                             
 悪役のジョン・ローンは、大体、東洋人はヤクザなんかのこわもてで何を考えとる
んか判らんよ〜な奴の役をやらしたら巧いが、彼もニヒルな顔つきを維持し、黒い瞳
で魔力を使用するシワ・カンを巧演しとる。                  
 ペネロープ・アン・ミラーは、おキャンで可愛い感じがして、え〜ど〜。    
 超能力者とゆ〜神秘的な雰囲気は一切持っとらんが、そんな事はど〜でもえ〜。 
 可愛いければ何でもえ〜のっ!!                      
 1930年代とゆ〜、時代を感じさせるキャラクターでも有り、キャスティングは
全体的に的確じゃね〜?                           
 カメラも綺麗で、SFXを感じささん特撮もすごい。             
 特に1930年代の時代描写は見事じゃ。                  
 当時の車が、新車状態で街路をバンバン走り回り、1930年代のマンハッタンの
情景の特撮背景にうまく合成されとる。                    
 この辺は、もし日本映画が同じ頃の昭和初期の時代を描いたら、当時の車なんか、
せいぜい1〜2台背景に走る程度で(もっとも当時の日本じゃ〜車は少なかったんじ
ゃろ〜けど)、こ綺麗な小さなオープンセットを作って撮る為、ひとつもその時代を
感じさせてくれん事になるが、この映画じゃ〜大きなオープンセットを使い、ネオン
看板や小物類まで神経の行き届いた背景の合成画面により、1930年代の雰囲気を
見事に醸し出しとる。                            
 こういったところに金を掛けるけ〜、映画全体が面白くなるんじゃね〜?    
 逆に日本映画は、こうゆ〜所に金を掛けんけ〜、映画が薄っぺらになり、アラが目
立って、そのアラが気になって映画に入り込めんかったりするんじゃね〜?    
 それはともかく、録音もサラウンド効果を良く考慮されとり、明瞭な音場移動が得
られ、低音から小さな音まで、神経を使って編集されとる事が窺える。      
 この辺も映画の出来を非常に左右する要素のひとつで、その点でもこの映画は良く
出来とる。                                 
 何はともあれ、意外な拾い物のようなヒーロー映画なんで、アクション映画のお好
きな人は是非どうぞ。                            
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