監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン/ベン・キングスレー/レイフ・ファインズ/エンベス
・ダビッツ/キャロライン・グッドール/他
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【物語】
ポーランドに侵攻したドイツ軍は、2週間でポーランドを手中におさめ、第2次世
界大戦が始まる。
ナチスのユダヤ人狩りが始まり、ポーランドに住むユダヤ人達にも、ナチスの魔手
はのびる。
ユダヤ人は会社、工場、屋敷を接収され、腕にはユダヤ人のマーク”ダビデの星”
の腕章をはめさせられ、ゲットー(ユダヤ人居留地区)に押し込められる。
ドイツ人の実業家オスカー・シンドラー(ニーソン)は、この戦争で儲けようと、
ポーランド南部の都市クラクフにやって来る。
シンドラーはナチス党員で、ドイツ軍高級将校に上手にとりいり、ドイツ軍に接収
された、元ユダヤ人が経営しとったプレス工場を入手する。
シンドラーは、営業は得意なんじゃが、工場の実際の経営には自信が無く、ユダヤ
人の会計士シュテルン(キングスレー)を雇い、工場の運営をシュテルンに全面的に
まかせた。
シュテルンは移送される大量のユダヤ人の中から、工場で働く人間を選び出し、職
工として訓練する。
工場では軍隊用のホーロー鍋を製造し、軍に納める事になり、戦線の拡大により兵
隊が増員されるんで、当然シンドラーの工場で生産する製品の需要が多くなり、また
ナチスの方針で、工場で働くユダヤ人の賃金はタダ同然のとりきめなんで、シンドラ
ーは莫大な収入を得る。
ナチスの兵隊がユダヤ人に対して行う残虐な行為を目の当りにしたシンドラーは、
徐々にユダヤ人の擁護に心が動く。
やがて戦局の変化で、ポーランドのユダヤ人はすべてポーランド西部のアウシュビ
ッツに移送され、大量虐殺される運命が待ちうけとった。
シンドラーは工場を移転させる事になり、ゲットーを無理やり追い立てられ、強制
収容所に移送されるユダヤ人を救う為、司令官を買収し、自分の工場に必要な人手の
確保とゆ〜名目で、ユダヤ人の命を金で買うことにする。
シンドラーはシュテルンと二人で名簿を作成し、1,200人のユダヤ人を収容所
から連れだす事に成功する・・・
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《独断感想・エトセト欄》
実話の映画化で、すごい!!
スティーブン・スピルバーグ監督は、この映画で1993年度(1994年)のア
カデミー賞を7部門(作品、監督、脚本、撮影、美術、編集、作曲)獲得した。
授賞式では昨年の監督賞受賞者のクリント・イーストウッドから監督賞のオスカー
を受け取り、作品賞はハリソン・フォードからオスカーを手渡されたスピルバーグは
、これでやっとオスカー受賞の長年の夢がかない、ほんまに嬉しそうで、少し目が潤
んどったようじゃった。
しかしま〜、こんな手間のかかる映画を、よく「ジュラシック・パーク」と並行し
て撮影を進めたもんじゃと、スピルバーグ監督のケタ外れの力量の大きさを、改めて
思い知らされた。
スピルバーグ映画の特徴は、分かり易い事じゃが、この映画もシリアスな内容で、
ユダヤ人迫害とゆ〜重い、下手したら難しくなる物語を、実に分かり易く上手にまと
めて有る。
ナチスのユダヤ人迫害からユダヤ人を救い出した実在のドイツ人を、実に愛情を持
って描いとる。
冒頭と最後だけをカラーにし、他は全編モノクロ映像とゆ〜のも、この暗い内容の
映画にピッタシじゃ。
劇中、まるで日本映画「天国と地獄」(1963年/東宝/監督:黒澤明)を彷彿
とさせる色使いのシーンが有るが、これもモノクロ映画ならではのインパクトの与え
方で、これは黒澤映画からの影響か?
撮影を強制収容所の有ったポーランド国内で行っとり、ここらへんも映画のリアリ
ティを高めとる。
主演のリーアム・ニーソンは、最初はただ儲けたいだけの実業家じゃったのが、徐
々に自分の国のやっとる残虐な行為に疑問を持ち、せめて自分の所で使っとるユダヤ
人だけでも救おうと、過酷な状況の中で努力する男を、自然体で好演しとる。
助演のベン・キングスレーは、シンドラーにつねに助言するユダヤ人会計士を、こ
れまた淡々と気取らずに演じとり、さすが演技派じゃ、うまい。
ビデオは映画同様、全編無修正のよ〜で、これにはひと安心した。
こんな素晴らしい内容の映画を修正するようじゃ〜、日本における映画に対するレ
ベルの低さを露呈する事になると危惧しとったが、無修正じゃったんで、ちょっと驚
くと同時に、よくやったと、このビデオのリリース関係者全員の勇気と行動力を称賛
したい。
それはともかく、ナチスが第二次世界大戦中に行った蛮行を見事に映像化しとり、
近代史の教材としての価値も十分有るんで、皆さん是非ご覧下しゃ〜。
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