監督:シドニー・ポラック
出演:ハリソン・フォード/ジュリア・オーモンド/グレッグ・キニア/ナンシー
・マーチャンド/ローレン・ホリー/ジョン・ウッド/他
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【物語】
米国の大富豪ララビー家は長男ライナス(フォード)が会社を切り盛りするように
なってから、一層その財力を増やした。
ライナスは仕事一筋の堅物人間で、そのせいでまだ独身じゃった。
ララビー家の運転手の娘サブリナ(オーモンド)は、ララビー家の次男でプレイボ
ーイの遊び人と評判の良くないデビッド(キニア)に心を惹かれとった。
じゃがサブリナは、いつも地味な服装で髪も化粧もあまり気にかけんので、見栄え
のせん娘として、デビッドの関心をひく事は無かった。
サブリナはデビッドを身分違いの遠い人と思い、ララビー家のパーティをいつも木
に登って、盗み見るだけじゃった。
サブリナはララビー家の大奥様に、ヴォーグ誌のカメラマン助手の仕事を世話して
貰い、パリに行きカメラマンとしての修行をする。
デビッドは巨大エレクトロニクス企業タイソン社の社長の娘で女医のエリザベスと
婚約が決まり、兄のライナスは不遜の弟にしてはよくやったと大喜び。
数年後、帰国したサブリナは、服も化粧もパリで洗練され、周囲の眼を引く美しい
娘に変身しとり、デビッドはたちまちサブリナの虜になる。
ライナスは、デビッドとエリザベスとの結婚でタイソン社との企業合併を円滑に進
め、より一層の飛躍を考えとり、デビッドに何が何でもエリザベスと結婚してもらい
たいんで、サブリナとデビッドの仲を裂くようにするつもりじゃったが、ライナスは
自分もサブリナにひかれとる事に気付く・・・
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《独断感想・エトセト欄》
ロマンチック・ラブ・コメディで面白い。
皆さんご承知の通り、名作「麗しのサブリナ」(1954年/米/監督:ビリー・
ワイルダー/出演:オードリー・ヘップバーン/ハンフリー・ボガード/ウィリアム
・ホールデン/他)のリメイク版じゃ。
シドニー・ポラック監督は、大筋や配役は「麗しの〜」を踏襲しとるが、大富豪の
息子と運転手の娘の身分違いの恋愛とゆ〜、下手すると今の時代にミスマッチで、時
代錯誤と失笑をかう内容を現代風にうまくアレンジし、違和感なく溶け込ませとる。
ただ、全体的にノリが軽く(この辺が現代風なのかしらん?)、サラリとし過ぎと
り、ロマンチックな映画を観終わった後、心地よい余韻がしばらく続くもんじゃが、
それがあまり感じられんのはちと残念じゃ。
堅物の長男役のハリソン・フォードは、控えめな演技が良い。
アクション映画のフォードも良いが、こんな地味な堅物の役もそつなくこなしとる
ハリソン・フォードを見るのも楽しい。
ジュリア・オーモンドは、オードリー・ヘップバーンのサブリナと比べられると、
どうしても辛い部分が有るように思えるが、これが意外に、観る前に懸念しとったほ
どの事は無く、それどころか、どうしてどうして、堂々たるサブリナぶりで、これは
これで素晴らしいサブリナで、実に魅力的なキャラクターじゃ。
美人女優と言う感じじゃ〜ないが、それが逆に新鮮な趣になっとり、前半のいかに
も、とってつけたようなダサい衣装やメークの似合うところが、いとおかし・・・
プレイボーイの次男デビッドは、どっちかとゆ〜と三枚目の役柄なんで、そんなに
ハンサムな男優は必要ないんかもしれんが、ハリソン・フォードに比べ、グレッグ・
キニアは役不足の感は否めず、なんでこっちにサブリナが惚れるんか必然性に乏しく
(つまりキャラクターの魅力が薄く)、ここらはもうちょっとキャスティングを考え
て欲しかった。
弟の方のキャラクターが、あまり良過ぎてもいけんので、適度さが難しいところじ
ゃけどね〜?
それはともかく、映画全体は、おしゃれでスマートなラブ・ロマンスとして上手に
まとまっとる。
カメラもライティングも良く、歯切れの良いスカッとした映像は気持ち良い。
ただ、この手のホンワカ、のんびりしたテンポは、ド派手なアクション映画のアッ
プテンポに慣れた若い人には、きついかも?
ラブ・ロマンスのお好きな方にのみ、お勧めします。
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