激 流
THE RIVER WILD
    
 1994年  米  ユニヴァーサル

 (119分)  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1995年10月27日

 監督:カーティス・ハンソン                        
 出演:メリル・ストリープケビン・ベーコンデビッド・ストラザーン/ジョセ
    フ・マゼロ/ジョン・C・レイリー/ステファニー・ソーヤー/ウィリアム
    ・ラッキング/他                          
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【物語】
 アウト・ドア・スポーツの川下りの元ガイドで、今は聾唖学校で教師をしとるゲイ
ル(ストリープ)は、最近、建築技師の夫トム(ストラザーン)との仲に何かギクシ
ャクしたものになったのを感じ、小学生の息子ローク(マゼロ)が、いつも家におら
ん仕事人間の父を軽んじる雰囲気が表れて来たのを何とかしたいと考えとった。  
 ゲイルの生まれ故郷の川を、一家で何日かかけて、ゴムボートで川下りをしながら
ロークの誕生日を祝う事になり、まだ幼い娘をゲイルの実家に預け、夫婦と息子の3
人と愛犬のマギーで、川上のスタート地点から出発する。            
 その川は、難易度が中級程度の比較的容易な流れが途中まで有り、その先には3本
の川が合流する”ガントレット”と名付けられた、川下り禁止の魔の激流域が有り、
ゲイルは若いころ無謀にもそこを下った経験が一度有ったが、家族の出来た今では、
もうそんな危険な激流を下るつもりは毛頭無く、一家は”ガントレット”の手前で川
下りを終える予定じゃった。                         
 スタート地点でウエイド(ベーコン)とゆ〜、感じの良い青年のグループと知り合
った一家は、最初はウエイド達と仲良くゴムボートを並走させながら、宿泊キャンプ
も一緒にしながら、楽しく川下りをした。                   
 父親を軽視するロークは、ウエイドに良くなつき、ゲイルまでウエイドと仲良くす
る姿に、トムは面白くない。                         
 実はウエイド達は、牛競売所の売上金を盗んで逃走中の強盗で、追手の裏をかいた
川下りによる逃走計画は、”ガントレット”も下るとゆ〜無謀なもので、ウエイドは
昔”ガントレット”を下った経験の有るゲイルにガイドをさせて、”ガントレット”
を下ろうと考える。                             
 そんな事とはつゆ知らんゲイル一家は、徐々に正体を現したウエイドの本性をかい
ま見て、不気味に感じ始め、何とかウエイド達と別行動をしようと考えるが、ローク
がウエイド達のゴムボートに乗ってしまい・・・                
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《独断感想・エトセト欄》
 アドベンチャー・サスペンス映画で面白い!                 
 カーティス・ハンソン監督は、サスペンス要素を手慣れた感じで盛り込み、スリル
満点の川下りを上手なアングルと構成で、ハラハラさせながら最後まで一気に観せて
くれる。                                  
 主演のメリル・ストリープは、相変わらずの芸達者で、川下りの元名ガイド役も、
ピタリと様になっとる。                           
 この役の為に体重を増やし、少しマッチョになっとり、冒頭のシングル・スカル・
ボートのシーンから、オオッと驚かせてくれる。                
 完璧主義の女優と言われるだけあり、出来るだけスタントマンを使わず、かなり危
険なシーンも自ら演じとり、根性有る女優魂には拍手じゃ。           
 その甲斐有って、映画に本物の迫力を与えとる。               
 ケビン・ベーコンは、最初は実に好感の持てる爽やかな青年とゆ〜雰囲気から、後
半は冷徹非道な残虐男になり、不気味な雰囲気を上手に醸し出しとる。      
 こ〜ゆ〜、2重性格の演じ分けは、そのギャップが広いほど、かえって簡単かもし
れんが、この映画の役どころのように、性格の違いがそれほどでもないのを演じ分け
るには、底力が発揮される。                         
 しかも、徐々にその内面の暴力性を現して行く過程が、自然で無いといけんので余
計難しいと思えるが、その点を実にうまく演じとり、映画にスリルを増しとる。  
 ゲイル(ストリープ)の夫・トム役のデビッド・ストラザーンも、最初は頼り無い
仕事人間じゃったのが、妻と息子の危機に、必死になって家族を救おうと奮闘する男
を、地味ながらも味の有る演技で巧演しとり、映画に奥行きをつけとる。     
 ジョセフ・マジェロは「ジュラシック・パーク」にも出とった子役でうまいね〜?
 川下りのシーンになってからは、出演者の数が少数に限定されてしまうんで、一人
でも下手な俳優が居ったらブチ壊しになるんで、子役といえどもそれは同じなんじゃ
が、重要な役を見事にこなしとる。                      
 ところで、この映画のテーマになっとる、アウト・ドア・スポーツとしての川下り
が、アメリカではちゃんと管理されたシステムとして構築されとるのには、驚くやら
うらやましいやら・・・                           
 スタート地点で川下りする人の登録をさせたり、貸しゴムボート・サービスをしと
ったり、ガイドを雇えたり、川下り客の安全を見張る為にパトロール隊員が常に川を
カヌーで巡回しとるとゆ〜具合に、安全管理体制がしっかりしとるのはさすがじゃ。
 川の水も綺麗で、自然を大切にしとる人達の心が映像から伝わって来る。    
 しかし、川の両岸が何十キロにもわたって無人で、河原でキャンプをしながら、何
日もかけて川下りを楽しむなんて〜のは、日本じゃ〜無理な話じゃ。       
 ま〜それはともかく、アメリカの山奥の風景を楽しむ事も出来、サスペンスも面白
い、お薦めの一本じゃね〜。                         
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