ポストマン
THE POSTMAN
    
 1997年  米  ワーナーブラザース

 (178分)

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1998年9月4日

 監督:ケビン・コスナー                                                  
 出演:ケビン・コスナーウイル・パットン/ラレンツ・テイト/オリビア・ウイ
    リアムズ/メアリー・ステュアート・マスターソン/他         
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【物語】
 21世紀の初めに起こった世界大戦(核戦争)の影響で地球環境が変わり、文明は
進歩を停止する。                              
 人々は小さな集落を作り、農業や狩りなど自給自足の生活で細々と生きとった。 
 情報は隔絶され、世界や国の情勢や離ればなれになった家族の消息など知るすべは
一切無かった。                               
 無政府状態になった米国じゃ〜、武力を誇るベスリヘム(パットン)が自ら将軍と
称し、軍隊の力で集落から食料や物資を略奪しとった。             
 旅芸人の男(コスナー)は、ある村でベスリヘム軍に強制的に徴兵されるが、なん
とか脱走に成功する。                            
 しかし、食料確保の為集落へ近づきと〜ても、多くの集落が塀などで囲まれ、自警
団が監視しとり、よそ者は容易に集落に入れんかったん。            
 古い壊れかけた郵便自動車の中で、郵便配達人の制服と古い郵便物を見つけ、これ
を利用し、政府の役人の”ポストマン”(郵便配達人)と名乗り、古い郵便を配達し
始めると、これが意外にうまく行き、あっさり集落に入れてもらえ、その上、食事に
ありつける。                                
 ポストマンは新政府が出来、もうじき生活が良くなる、と人々に希望を与えるよう
なデタラメな作り話をするが、外界の情報に飢え、殺伐とした今の生活に嫌気のさし
とる人々はみな本気にする。                         
 集落の人妻アビー(ウイリアムズ)は、夫に子種が無いんで代理夫になってくれと
ポストマンに迫り、一晩ベッドを共にする。                  
 ポストマンは、翌日、他の集落に郵便配達する為出て行くが、集落にベスリヘム軍
がやって来て、アビーの夫を殺し、アビーをベスリヘムの女として軍に連れ帰る。 
 存在せん政府の役人を騙るポストマンの事を知ったベスリヘムは、軍隊を手分けし
てポストマンを探し出し捕らえる。                      
 しかし、ポストマンはアビーと共に、ベスリヘム軍から逃亡に成功する。    
 集落の少年フォード(テイト)は、ポストマンの話と危険な所に郵便を届けて歩く
勇気に感動し、自分も仲間を集め郵便配達を始める。              
 配達された郵便によって、家族の消息を知った人々の心には、暖かさと忘れとった
勇気が回復して来る。                            
 郵便配達集団は序々に人数が増え、簡単じゃ〜あるが本格的な郵便システムが確立
されつつあった。                              
 ポストマンは、自分の嘘から出た郵便配達がフォードによって立派なシステムにな
っとり、人々に感動を与えとるのを知り、自分も先頭に立って郵便配達をする。  
 じゃが、ベスリヘムは余計な情報を知らせる郵便配達集団を潰そうとする・・・ 
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《独断感想・エトセト欄》
 近未来パラレルワールドを描いたSFヒューマン・ドラマで面白い!      
 ケビン・コスナーはこの映画が「ダンス・ウイズ・ウルブス」(1990)以来の監督
・主演作品じゃが、テンポや構成は相変わらず良く、3時間に及ぶ大作を飽きささず
グイグイ引っ張り、最後まで一気に観せてくれる。               
 人間ドラマとしての描き方に重点を置いとり、アクション・シーンはそれほど派手
なものは無い。                               
 コスナーは、演技の方も抑え目にした地味なキャラクター作りで、成功しとる。 
 独裁者役のウイル・パットンの怪演も楽しい。                
 しかし一国を手にしようとしとる男にしては、ちとスケールが小さい感じがした。
 これは、この映画の基本的なところでもあるが、馬に乗った小さな軍隊で、あの広
い米国全部を掌握するのは不可能に思え、設定に少々無理を感じてしまう。    
 ま〜そんな事は、とりあえずこっちに置いといて、これが映画初出演のオリビア・
ウイリアムズは、さすが舞台女優だけあり、ヒロインを度胸有る演技で好演しとる。
 親しみ易いキャラクターなんで、今後の映画出演に期待したいもんじゃ。    
 ところで、この映画にはコスナーの家族が総動員で出演しとり、長女(アン)、次
女(リリー)、末っ子(ジョー)の三人の子供達と、おまけに母親(ロベルタ)まで
出とり、それぞれが良い味を出しとる。                    
 中でも、ポストマンに恋する郵便配達少女役の長女(アン)は、個性的な良い顔立
ちをしとり、彼女は注目株じゃね〜?                     
 映画全体は、録音も良く、映像もシャッキリしとり、A級の出来じゃ。     
 じゃが、あくまでも虚構の出来事と最初っからわかりきった状況なんで、「ダンス
・ウイズ・ウルブス」ほどの感動は無い。                   
 それでも、パラレルワールドの物語として楽しむ分には、十分な面白さが有る。 
 失った良き時代を思い出す、荒廃した未来の出来事として、うまく構成しとる。 
 しかし、コスナーはいつも長い映画を作るの〜?               
 3時間とゆ〜長さなんで、ユッタリとした状況と気分の時に、お楽しみ下しゃ〜。
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