監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス/デンゼル・ワシントン/メアリー・スティーンバーゲン/
アントニオ・バンデラス/ジョアン・ウッドワード/ジェイソン・ロバーツ
/他
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【物語】
フィラデルフィアの有名法律事務所に勤める敏腕弁護士ベケット(ハンクス)は、
同性愛者で、血液検査でエイズにかかっとる事が判明する。
ベケットは、同性愛者とゆ〜事を法律事務所には内緒にしとり、エイズの事も黙っ
とった。
法律事務所の幹部達は、ベケットの腕を見込んで大企業の訴訟を任すが、そのうち
顔に出来たアザから、幹部達にエイズを見抜かれ、ある日突然、解雇される。
ベケットは、今まで自分と対立しとった黒人弁護士のミラー(ワシントン)に依頼
して、法律事務所を相手に損害倍賞の訴訟を起こす。
エイズを理由にした解雇は不当解雇なんで、事務所側は敏腕女性弁護士(スティー
ンバーゲン)を立て、解雇はベケットの能力不足によるもんで、エイズとは知らんか
ったと申し立て、争点をベケットの弁護士としての能力に絞って反論する。
裁判はベケット不利で展開し、さらにベケットの病状も悪化して行く・・・
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《独断感想・エトセト欄》
法廷ドラマで、映画の面白さをタップリと堪能させてくれる。
ジョナサン・デミ監督は、裁判シーンの多いこんな地味な映画を、飽きささずに、
最後まで一気に観せてくれる。
「羊たちの沈黙」では、奇抜な構成でアッと言わせてくれたが、今回は順を追った
正攻法で丁寧に描いとり、静かな感動を呼ぶ。
主演のトム・ハンクスはこの映画で、1993年度(1994年)のアカデミー主
演男優賞を受賞し、コメディ俳優と見られとったハンクスも、これで完全に性格俳優
として認められた訳じゃ。
エイズによる衰弱を表現する為、15キロのダイエットをしたそ〜で、メイクの見
事さと相まって、痩せていく患者の様が実にリアルじゃ。
演技の為に、髪を剃り込んだり、減量したりと、この辺は、プロの俳優としての確
固たる意識を持っとり、実に立派じゃ。
軽い演技のコメディ・キャラクターとゆ〜イメージから、ハンクスはこれで見事に
脱皮したね〜?
じゃが、彼のあの独特の飄々としたキャラクターのお陰で、本来、暗く重たい内容
のはずのこの映画が、ずいぶんと軽くなって、受入れやすくなっとる。
共演のデンゼル・ワシントンも、「グローリー」(1989年/米/監督:エドワ
ード・ズウィック)でアカデミー助演男優賞を受賞した演技派らしく、トム・ハンク
スとの演技合戦はすごいもんが有るで〜。
ワシントンの演じる弁護士は、ほんまは自分自身が一番エイズに対して恐怖と偏見
を持っとったはずじゃったが、ゲイを弁護した為、多くの人からゲイに間違われたり
、マスコミからはゲイに対する興味本位の取材をされて辟易する描写が有り、こ〜ゆ
〜事は実際に有る事じゃの〜、と考えさせられる。
メアリー・スティーンバーゲンは、あの地味なキャラクターが女性敏腕弁護士役に
ピッタシで、良心の呵責に耐えながらも、原告に冷徹な反論を繰り出す被告側弁護士
を、地味ながらも味のある演技で魅せてくれる。
映像の綺麗さ、音の良さ、出演者の演技、演出等、実にバランスの良い映画で、画
面を見とって疲れん。
この映画はエイズの知識も教えてくれる社会派の問題作なんで、是非皆さんもご覧
下しゃ〜。
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