監督:メリー・アグネス・ドナヒュー
出演:メラニー・グリフィス/ドン・ジョンソン/イライジャ・ウッド/ソーラ・
バーチ/シーラ・マッカーシー/他
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【物語】
都会の名門校に通う10歳のウィラード(ウッド)は、父が軍人で不在気味な上、
母が出産を控えとり、夏休みの間、母の幼友達・リリー(グリフィス)の家に預かっ
てもらう事になり、遠い田舎町に母と二人でやって来る。
リリーの夫ベン(ジョンソン)は無骨な漁師で、愛想の悪い男じゃった。
2年半前、ベンとリリーの夫婦は3歳の息子を事故で亡くし、その事故を防げんか
ったことを悔やむリリーは、一生を後悔しながら暮らすと心に誓い、夫が身体に触れ
るのも嫌い、夫婦の間にはギクシャクした、冷たい空気が絶えず流れとった。
気弱なウィラードは、たった独りで数カ月間こんな見知らぬ土地で過ごす事に不安
を覚えるが、母親はウィラードを置いてすぐ都会に帰って行った。
隣の家の娘ビリー(バーチ)は9歳でウィラードより年下じゃが、ませた口のきき
かたをする、いたずら娘。
何故かウィラードを気に入り、ここに友達のおらんウィラードと、二人で一緒に過
ごす時間が長くなり、田舎の自然の中で、二人はのびのびと遊びまわる。
ビリーの母親は恋多き女性で、二人の娘の父親とは結婚しとらず、父の名前しか知
らんビリーは、実の父親との暮らしを夢見とった。
ウィラードには父親はおるが、不在がちで、母親からそれは海外派兵されとるけ〜
じゃと聞かされ、それを信じとったが、父親のおらんビリーがねたみ半分で、ほんま
に海外に行っとるんか、との言葉に、いつも父親からの手紙には封筒が無い事に気付
き、不信を抱くよ〜になる。
最初、子供の面倒は一切みないとゆ〜とったベンが、徐々にウィラードと遊ぶよ〜
になり、ウィラードがこの冷め切った夫婦のカスガイになるかと思えたが、子供との
暮らしにより、逆に辛い過去を鮮明に思い出し、亡くした子供への思いが強まり、夫
婦の溝は深まって、ついにベンは家を出て行く・・・
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《独断感想・エトセト欄》
少年の目を通して、人のふれあいを描いた、心温まる映画じゃ。
仏映画「フランスの思い出」(1987年/監督:ジャン・ルー・ユベール)の米版リ
メイク作品で、仏映画とは基本的内容はほとんど同じじゃ。
仏映画の方は、生活臭がプンプンするのがいかにも仏映画じゃが・・・
監督のメリー・アグネス・ドナヒューは、この映画が初監督作品で、脚本も担当し
とる。
随所に女性監督らしい、母性を感じさせる思い入れタップリなシーンや、綺麗な自
然や生き物のカットが有り、それが映画全体を優しい雰囲気で包んでくれとり、2時
間近くを気持ち良く一気に観させてくれる。
主演のメラニー・グリフィスとドン・ジョンソンは、この映画撮影時は、ほんまの
夫婦で、これが初共演じゃが、さすがに息がピッタリで、惰性の結婚生活を続ける、
冷えた夫婦を実にうまく演じとる。
キャスティングで映画はほとんど決まると言われるが、この夫婦共演のキャスティ
ングは正解じゃったね〜?
しかも、子役のイライジャ・ウッドがえ〜ど〜。
表情といい、セリフまわしといい、ほんまにうまい。
大人の演技者以上の演技をしとる。
おませな娘役のソーラ・バーチもうまい子役で、微妙な表情の変化が絶妙なんで、
これからこの二人の子役はどっちも目が離せんで〜。
この二人の子役をキャスティングしただけで、もう既に一本取っとるね〜?
わしは、何故かこの映画が日本映画「少年時代」(1990年/日/東宝/監督:篠田
正浩)の内容と相通じる部分が有ると感じられてしょうがない。
映画「少年時代」が大好きなわしは、当然この映画もすご〜く気に入った。
爽やかな感動を呼ぶこの映画を是非ご覧下しゃ〜。
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