監督:山田洋次
出演:吉岡秀隆/渥美清/倍賞千恵子/浅丘ルリ子/前田吟/三崎千恵子/下條正
巳/太宰久雄/笠智衆/佐藤蛾次郎/中村はやと/船越英二/江藤潤/新垣
すずこ/他
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【物語】
靴会社の営業マンの諏訪満男(吉岡)は、靴の見本をトランクに詰め地方への出張
が多かった。
安いビジネスホテルに泊まっとる時や、田舎の小さな駅のベンチで列車待ちしとる
時、フト、伯父の寅さん(渥美)もきっと同じような生活をしとるんじゃろ〜な〜と
考え、伯父さんは今ごろ何処でどうしとるかな?と思い出す。
そして、昔の寅さんの事をあれこれ回想する。
色んな女性に恋して、その都度家に連れて来たが、売れんキャバレー歌手のリリー
(浅丘)の事が、満男の記憶に特に強く残っとる。
フラリと柴又に帰って来た寅さんの元に、リリーから手紙が届く。
そこにはリリーが沖縄で病気になり、入院しとる、と書かれとった。
驚いた寅さんは、すぐさまリリーの見舞いに駆けつける。
寅さんの看病に励まされたリリーは快方に向かい、退院したリリーは海辺の小さな
村の一軒の家に、寅さんと二人で別々の部屋を間借りして暮し始める。
最初は一生懸命リリーの為に働いとった寅さんじゃが、やがて生来の怠け癖が現れ
だし、フラフラ遊び歩いて仕事に精を出さんよ〜になり、生活費でリリーの貯金も底
を尽き、リリーはキャバレー歌手の仕事に復帰しようと考える。
寅さんは、自分がリリーの面倒をみるんで、病み上がりのリリーは働かんでも良い
と言うと、リリーは「男に面倒みてもらうなんてまっぴら」と言い、「ただし、夫婦
なら別よ」と寅さんとの結婚を匂わすが、例によって女に迫られるとつい逃げ腰にな
る寅さん・・・
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《独断感想・エトセト欄》
「男はつらいよ(25)寅次郎ハイビスカスの花」(1980)をデジタル処理でリニュ
ーアルした作品じゃ。
冒頭、満男(吉岡)の回顧シーンに、「男はつらいよ(11)寅次郎忘れな草」(19
73)と「男はつらいよ(15)寅次郎相合い傘」(1975)の中から数シーンが使われと
る。
タイトルバックの「男はつらいよ」の歌を”八代亜紀”が唄っとり、BGMや効果
音がステレオ音声になっとるのが違うくらいで、「男はつらいよ(25)寅次郎ハイビ
スカスの花」がほとんどそのままじゃ。
じゃけ〜、既に「男はつらいよ(25)寅次郎ハイビスカスの花」を観た人に(当然
わしも)は、新作を観るようなワクワク感は無いが、リニューアルされた映像や音声
で、最後まで一気に観せてくれる。
沖縄の上空を飛びまわる米軍用機の爆音のすごさが、ドルビーサラウンドのハイフ
ァイステレオで強調されとり、沖縄の基地周辺はいつもこんなにうるさいんじゃろ〜
ね〜?と感じさせてくれる。
おまけに、高羽哲夫のカメラの素晴らしさを改めて認識した。
内容は「男はつらいよ」シリーズの中でも特に傑作なんで、しっかり楽しめる。
新規撮りおろしたシーンでの顔なじみは、”満男”と「くるま菓子舗」の店員”三
平ちゃん”と女店員”かよ”のみ。
シリーズレギュラーの”さくら”、”博”、”おいちゃん”、”おばちゃん”、”
タコ社長”などの顔ぶれは、旧作からのリニューアル画面のみの出演じゃ。
”御前様”の顔も見える。
ちなみに、この映画の子供時代の満男は「中村はやと」が演じとる。
満男が駅のホームに寅さんの幻を見るシーンはCGで、うまく処理出来とる。
久しぶりに寅さんの懐かしい顔が見たい方は是非どうぞ。
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