男はつらいよ(47)
拝啓車寅次郎様
    
 1994年  日本  松竹

 (105分)  コピーガード仕様

 Hi−Fiモノラル  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1995年8月21日

 監督:山田洋次                                                            
 出演:渥美清倍賞千恵子/前田吟/吉岡秀隆かたせ梨乃牧瀬里穂/小林幸子
    /下條正巳/山田雅人/三崎千恵子/太宰久雄/佐藤蛾次郎/他     
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【物語】
 靴会社に就職した満男(吉岡)は、社会人として半年経過し、地味な営業の仕事の
毎日に、自分の将来を悲観するようになった。                 
 そんなある日、満男の大学時代のクラブの先輩・川井のぶ(山田)から、大事な相
談が有るから家まで来て欲しいと絵はがきが来る。               
 気分転換に、たまには休養も必要と、会社に休暇を貰い、遊びがてら滋賀県の長浜
に有るのぶの家に行くと、そこは旧家の造り醤油屋で、のぶには美しい妹・菜穂(牧
瀬)が居り、満男は彼女に長浜市内を案内してもらい、二人は打ち解ける。    
 長浜の町は、丁度”曵山まつり”の真っ最中で、のぶは祭にかかりっきり。   
 そのころ琵琶湖の湖畔に、趣味の写真を撮りに来とった人妻の典子(かたせ)と知
り合った寅さん(渥美)は、怪我をした典子の手当てをし、二人は近くの民宿に落ち
つき、例によって美人の典子に秘かに恋愛感情を抱く寅さん。          
 一方、のぶの大事な相談とは、実は満男と菜穂との縁談じゃった・・・     
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《独断感想・エトセト欄》
 お馴染みのシリーズ映画で、シットリと観せてくれる。            
 山田洋次監督は見事に手慣れた作りで、安心して観とられるし、最後まで面白く観
せてくれる。                                
 映画館では併映の「釣りバカ日誌」シリーズが、賑やかな”動”なら、この映画は
落ちついた”静”と、好対象の内容なのは、組み合わせとして非常に面白い。   
 寅さん映画がいつから”静”になったのかは分からんが、ここ数作、必ず満男の恋
愛と、寅さんの恋愛が並行して描かれるよ〜になったね〜?           
 もっとも、寅さんの恋は年齢的なせいか、常に腰が引けた状態の、ほのかなプラト
ニックなものになってしまい、満男の恋愛の方が積極的なのは、これはもう年齢差な
んで、どうしようもないね〜?                        
 しかし、寅さんを演じる渥美清も、ここ数年来、めっきり老けて来たね〜?   
 渥美は1928年生まれなんで、今年でもう67歳じゃけ〜、どうしても動きに自
然と老いを感じてしまうのはしょうがないけど、ちょっと淋しいね〜。      
 素足にゾウリ履きの恰好にもかかわらず、常に首にマフラー状のものを着用しとる
のも、何か不自然じゃ。                           
 声もハリを感じさせず、嗄れ声一歩手前で、昔のあのよく通った啖呵売の渥美の声
が懐かしい。                                
 劇中、さくら(倍賞)の問いかけに答えてゲンちゃんが、柴又・帝釈天の御前様は
「お元気です」とゆ〜セリフが泣かせる。                   
 この映画の中では、今でも御前様は元気なままなんじゃね〜?         
 ま〜御前様は、何とかセリフだけでごまかせるけど、寅さんが出んよ〜になると、
映画にならんので、渥美清の衰えが気になる。                 
 このシリーズを元気にずっと続けて行って欲しいもんじゃ。          
 ところで、吉岡秀隆が渥美清、倍賞千恵子に続いて3番目に一人だけでクレジット
されるようになっとり、大したもんじゃ。                   
 実際、渥美の衰えをカバーするような見事な演技で、映画を引っ張っとる。   
 牧瀬里穂はまだまだじゃが、かたせ梨乃はうまく、女優陣も健闘しとるが、吉岡秀
隆の演技のうまさは際立っとる。                       
 寅さんの妹さくらは、以前は兄の心配をしとったのが、今じゃ〜息子の満男の心配
ばかりをするようになったのも面白い。                    
 さてこのシリーズ、この先一体いつまで続き、またどんな展開を見せてくれるのや
ら、楽しみで気になるシリーズ映画じゃね〜?                 
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