監督:山田洋次
出演:渥美清/倍賞千恵子/吉岡秀隆/松坂慶子/城山美佳子/下條正巳/島田正
吾/三崎千恵子/前田吟/太宰久雄/他
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【物語】
大学4年生の満男(吉岡)は、もう秋になるのに就職が決まらず、毎日イライラし
て過ごしとった。
数十社受験したがどこも落ち、自信喪失した満男は、現実から逃避する為、家出し
てしまう。
フラリと電車に乗り、着いた先は四国の高松。
更にそこから船で瀬戸内の小さな島に渡り、島で農家や漁師の手伝いをして、一日
一日を送っとった。
島では、船で巡回してくる医者に付き添う、若い看護婦の亜矢(城山)がちょくち
ょく満男を尋ねて来るようになり、二人はいつしかお互いに引かれ合う。
満男からの葉書で、瀬戸内海の琴島に居る事が判ったさくら(倍賞)夫婦は、久し
ぶりに帰って来た寅さん(渥美)に、満男を探して連れ帰ってもらう事にする。
琴島にやって来た寅さんは、満男が居候しとる家に挨拶に行くと、その家に住む病
弱な美人の葉子(松坂)に、例によってお熱をあげてしまい、満男を連れ帰る事なん
か忘れ、満男と一緒にやっかいになる始末・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
《独断感想・エトセト欄》
やっぱし寅さん映画は、面白いの〜、大好きじゃ、わし。
こうゆ〜、お決まりのパターンには久しぶりに会ったようじゃが、これじゃ、これ
じゃ、寅さん映画は、やっぱしこうこなくっちゃ〜話になんね〜よ〜、べらんめ〜。
田へしたもんだよ蛙のションベン、見上げたもんだよ屋根屋のフンドシ!!
(って、つい、寅さん口調になってしまうわし・・・)
最近の「男はつらいよ」シリーズは満男の恋に、寅さんがからむようになったが、
この映画も、一応その路線にはなっとる。
就職活動が不調で、自分の将来が見えん満男が、不安と自信喪失から家出して、瀬
戸内海の小島で居候生活をしながら、島の人との触れ合いの中から、自分の生きる道
を見つけ出すとゆ〜、この辺のまとめかたは、さすが山田洋次監督、うまい!!
瀬戸内海の小さな島でのロケ映像も美しく、手慣れた画面作りは、読み慣れた作者
の文章を読むように、実にスムーズに画面に没頭出来る。
じゃが、満男も早、就職活動に悩む歳になったんかと、年月の経過の早さにたまげ
てしまう。
それにしても、御前様役の故笠智衆の姿が見えんのは淋しいかぎりじゃ。
(映画の中では、今でも御前様はお元気そのもののように描かれとるけど・・・)
「釣りバカ日誌」シリーズとの併映もお馴染みになり、劇中、浜ちゃん(西田敏行
)がチラッと出てくるご愛嬌も楽しい。
この映画は、いつまでも続いて欲しいね〜、ほんまに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−