恋する人魚たち
MERMAIDS
    
 1990年  米  オライオン

 (114分)

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1992年8月21日

 監督:リチャード・ベンジャミン                      
 出演:ウィノナ・ライダーシェールボブ・ホスキンスクリスティーナ・リッ
    /マイケル・ショーフリング/ジャン・マイナー/他         
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【物語】
 1960年代前半のアメリカのボストンに近い田舎町。            
 高校生のシャーロット(ライダー)は、恋多き自由奔放な独身の母親(シェール)
の一つ所に永く住めない性格のせいで、遠距離引っ越しを繰り返す生活に、なかば諦
めの境地。                                 
 シャーロットの妹で小学生のケイト(リッチ)は、小さいころから水泳が得意で、
おちゃめな異父妹がシャーロットの唯一の慰め。                
 シャーロットも妹も、それぞれの父の顔を知らんかった。           
 今度越した先は隣が修道院で、カトリックに傾倒しとったシャーロットは、これは
神のお導きと心の中で喜ぶ。                         
 修道院で雑用夫をしたり、スクールバスの運転手をしとる自分より10歳以上も歳
上のジョーとゆ〜好青年に一目惚れしたシャーロットは、信仰と肉欲の葛藤で、心の
中はいつも揺れ動いとった。                         
 ジョーと湖でボートでデートした時も、シャーロットの頭の中は、この年齢の少女
が期待する事で占められとったが、ジョーは何もせんかった。          
 母は、靴屋のルー(ホスキンス)と新たな恋を進行させとり、そんな母を、思春期
のシャーロットは汚らわしく思いつつも、自由な母の生きかたがうらやましかった。
 ある日、学校でケネディ大統領暗殺のニュースを聞き、シャーロットはショックを
受け、こんな時父がいたらと、訳もなく顔も知らん父を慕う。          
 学校から帰り、修道院に行ってみると、ジョーもショックを受けとるよ〜で、狂っ
たよ〜に教会の鐘を鳴らしとった・・・                    
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《独断感想・エトセト欄》
 家族愛を、ちょっと変わった視点から描いて有り、ほのぼのとした、え〜内容の映
画じゃ。                                  
 ファミリー・コメディとの位置づけのよ〜じゃが、これはコメディとは言えず、あ
えて言うなら、”山田洋次”監督の描く世界のよ〜じゃ。            
 思春期の娘を中心にすえて、心の思いをナレーションさせる形式で、おもわず微笑
んでしまうセリフが楽しい。                         
 タイトルに有る”人魚”は、一体何を意味しとるんかよ〜分からんが、多分、自由
に生きる女性を象徴しとるんかもしれんね〜?                 
 1960年代の車や部屋の装飾、街並、服装、当時流行した曲なんかがタップリ楽
しめ、また、ケネディ大統領暗殺事件で米国の普通の人達が、どんな反応をしたかを
かい間見られるのは興味深い。                        
 主演のウィノナ・ライダーはこの映画撮影時は二十歳に近いんじゃが、高校生役も
違和感が無く、しかも、その表情が時には幼く、時には大人びて見え、実にうまい。
 シェールは、あの彫りの深い顔立ちが、奔放な女性そのものに見え、これはほんま
にピッタシじゃ。                              
 靴屋の親父役のボブ・ホスキンスは、とぼけたキャラクターがこの映画の雰囲気に
これまたハマッとる。                            
 子役のクリスティーナ・リッチはマイケル・J・フォックス主演のコメディ「ハー
ドウェイ」でもうまい演技をしとったが、この映画でも妹役をしっかり演じとり、監
督が各々の俳優のうま味を上手に引き出しとるんで、淡々と展開するのに、最後まで
一気に観せてくれるで〜。                          
 人種偏見(主人公一家はユダヤ人とゆ〜設定)がまだ強かった1960年代を背景
にしとるんで、映画の本質的な部分での理解は今いち出来んが、そんな事は気にせん
でも十分楽しめる内容になっとる。                      
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