監督:ジョー・ダンテ
出演:ジョン・グッドマン/サイモン・フェントン/オムリ・カッツ/ケリー・マ
ーティン/リサ・ジャクーブ/他
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【物語】
キューバ危機の年、1962年のフロリダ。
基地の町キーウェストの中学に、海軍士官の父を持つ少年ジーン(フェントン)が
転校して来る。
ジーンは短期間での転校が続き、学校で友達が出来にくく、同じ境遇の弟と二人で
映画館で映画を観て過ごす事が多く、自然に映画通になり、プロデューサー兼監督の
ウールジー(グッドマン)作のB級ホラー映画の大ファンじゃった。
ある日、キューバ危機となり、この町は基地が有るんで、キューバからの核攻撃の
第一目標になる可能性も有り、町はパニック騒ぎになる。
アメリカ海軍のキューバ封鎖に、ジーンの父の乗船する軍艦も出動し、軍人の家族
は出征兵士の安否を気づかう毎日になる。
海岸線には、土嚢が積まれ、移動ミサイルが設置され、町の住人は、嫌が応でも核
戦争の恐怖を感じん訳にはいかん。
町の映画館で、ウールジー監督の新作ホラー「マント/原子蟻人間現わる」の全米
先行試写が土曜の午後から行われる事になり、ウールジー監督が舞台挨拶の為、町に
やって来る。
「マント」は人間と蟻が一緒に放射能を浴び、人間と蟻の原子が交じり、蟻人間に
なるとゆ〜多愛ないもんじゃが、本物の核の恐怖に怯える人達には、内容がより身近
に感じられ、試写会は大入り満員。
しかし、この映画は観客に恐怖をより体感させる為、椅子に振動装置が仕掛けられ
、大音響のスピーカーが増設され、更に、不良青年が蟻のぬいぐるみを着て、観客席
を暴れ回るとゆ〜、客に内緒の趣向が有った。
古い映画館で、二階席の床が老朽化して危険な状態のところに、椅子の振動+大音
響による全館振動+満員の客が興奮して大騒ぎすると、さ〜ど〜なる・・・
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《独断感想・エトセト欄》
パニック・コメディで面白いで〜!!
ジョー・ダンテ監督は、中学生達の若い恋愛感情をからめながら、キューバ危機の
基地の町の映画館を舞台に、笑いとハラハラ・ドキドキを巧みに混ぜ込んだ、お得意
のタイプの映画に仕上げとり、最後まで一気に観せてくれる。
キューバ危機下における、核の恐怖を伏線にうまく利用しとるのはさすがじゃ。
劇中、映画館で上映される「MANT」は、ジョー・ダンテ監督が撮り下ろした独
立した作品で、その中での蟻人間のSFXは丁寧な仕事をしとるね〜。
また、B級ホラー映画専門のウールジーを、いかがわしい山師的な設定にしとるの
も面白い。
試写会の映画館内の客の騒ぎ様は、「グレムリン」で増殖したグレムリン達が映画
館で大騒ぎをしとったシーンを彷彿させてくれる。
主演のジョン・グッドマンは、あのデブのキャラクターが、かなりえ〜加減なとこ
ろの有るB級ホラー映画プロデューサー・監督役にピッタリじゃ。
サイモン・フェントンやリサ・ジャクーブなんかの、若手の初々しい演技も、自然
でえ〜で〜。
おまけに、”ベンチャーズ”や”コニー・フランシス”がバックに流れ、車や服装
、室内の装飾や家具がしっかり1960年代しとり、オールディズのファンにはたま
りません。
ジョー・ダンテ映画特有の毒気が多少有るんで、万人向きとは言えんが、多くの人
が楽しめる映画じゃろ〜ね〜?
なお原題の”マチネー”は、映画や演劇の、午後早くから始まる昼間興行の事。
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