マルタイの女
    
 1997年  日本  東宝

 (136分) 内予告他4分  ビスタサイズ

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  コピーガード仕様

 ビデオリリース日:1998年3月13日

 監督:伊丹十三                                                            
 出演:宮本信子西村雅彦津川雅彦/村田雄浩/江守徹/名古屋章/伊集院光/
    益岡徹/あき竹城/近藤芳正/六平直政/宝田明/高橋和也/山本太郎/木
    下ほうか/隆大介/他                                                
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【物語】
 カルト宗教団体「真理の羊」によって起こされた、弁護士殺人の現場に遭遇した女
優のビワコ(宮本)は、犯人と格闘し軽傷を負う。               
 殺人事件と共に、犯人目撃者として有名女優ビワコの事がマスコミに大報道され、
目撃者の住所氏名を知った「真理の羊」は、ビワコの周辺調査を始める。     
 警視庁は、身辺警護が必要な証人<マルタイ>のビワコに、立花(西村)と近松(
村田)の二人の腕利き刑事をつける。                     
 じゃがビワコは、美容院、小唄教室、日本舞踊教室、水泳教室、ダンス教室と精力
的に外出をする為、二人の刑事は気が休まらん。                
 おまけに独身のビワコは真行寺(津川)と不倫しとり、二人で密会する為には、刑
事に嘘をついたりもする。                          
 警察には隠せても、ビワコを尾行調査をしとる「真理の羊」には、真行寺との不倫
関係をつかまれてしまう。                          
 ビワコの協力で作ったモンタージュ写真の手配写真から、弁護士殺人事件の実行犯
が逮捕される。                               
 警察は犯人を自供に追い込むが、「真理の羊」の二本松弁護士(江守)の指示によ
り、公判では自供内容をひっくり返す手はずになっとったが、その為にはビワコの目
撃者証言が邪魔で、実力行使をしてでも何とかする必要が有った。        
 そんな折、ビワコ主演で舞台「クレオパトラ」が上演され、ビワコを護衛する為、
立花刑事は役者に化け、舞台に立つ事に・・・                 
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《独断感想・エトセト欄》
 1997年12月20日にお亡くなりになった、伊丹十三監督の最後の作品じゃ。
 社会派コメディでブチ面白い!!                      
 伊丹十三監督は、これまでのどの作品も着眼点が面白かったが、今回のはセリフの
一つ一つが生々しく、リアリティが非常に感じられる。             
 数年前、伊丹監督が暴漢に襲われた事件で、裁判までの間、自分自身がマルタイに
なった経験を見事に映画に反映させとる。                   
 裁判への出廷を妨害する為、説得や脅しなどの言葉や、いやがらせや暴力を使用し
ての実力行使など、あの手この手の色んな方法も、これは実体験したもんで無いと判
らん内容じゃ。                               
 ビワコが証言しようかやめようか、と心の揺れ具合もリアルに描いてあり、さもあ
ろうと思わせる。                              
 盛り沢山の見せ場が次々に有りながら、最初っから最後までテンポよくグイグイ引
っ張り、随所随所で笑わせてくれながら2時間以上が、あっとゆ〜間じゃ。    
 わしは伊丹作品が大好きじゃが、この映画は同監督作品の中でも、特に面白い映画
じゃと思う。                                
 伊丹映画の常連主役の宮本信子が、近年になく良い。             
 「スーパーの女」では臭い演技がちょっと鼻についたが、この映画では体当たりの
演技が素晴らしい。                             
 また、展開によりそれぞれを見事に演じ分けとり、肩の力が抜けとるのも良い。 
 共演の西村雅彦が、これまた元々芸達者なんじゃが、この映画での怪演はほんまに
素晴らしい!                                
 テレビドラマ「警部補・古畑任三郎」での”今泉慎太郎”刑事役に匹敵するほどの
ハマリ役で、乗り乗りで楽しくやっとるのがスクリーンから伝わって来る。    
 相棒役の村田雄浩は、対照的に無骨な刑事の雰囲気がそのまんまのキャラクターで
ピッタシじゃ。                               
 伊丹映画の常連、津川雅彦は今回はあまり出番が無いが、大事な役どころを、抑え
た演技で好演しとり、後半のシーンではスカッと爽快感を与えてくれる。     
 悪徳弁護士役の江守徹が、不気味な雰囲気を実にうまく醸し出しとり、変わったキ
ャラクター作りが好きな伊丹監督もご満悦の事じゃろ〜?            
 「真理の羊」実行犯役の尋問シーンでの顔面変形演技は、ジム・キャリーを彷彿と
させるほどの見事さで、大爆笑した。                     
 他にも一癖有る役者がズラリと揃い、音楽もピッタシ、照明やカメラもきまり、超
お勧めの一本じゃね〜。                           
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