ラストダンス
LAST DANCE
    
 1996年  米  タッチストーン

 (111分)

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  コピーガード仕様

 ビデオリリース日:1997年2月5日

 監督:ブルース・ベレスフォード                      
 出演:シャロン・ストーン/ロブ・モロー/ピーター・ギャラガー/ランディ・ク
    ェイド/ジェイソン・ブロック/ジャック・トンプソン/パメラ・タイソン
    /他                                
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【物語】
 弁護士のリチャード(モロー)は、兄ジョン(ギャラガー)の引きたてで、州知事
が直轄する恩赦課に就職する。                        
 恩赦課は知事が持つ権限のひとつ”死刑囚に恩赦を与え終身刑に減刑する”為の調
査課で、死刑囚個人について恩赦を与えるのが妥当な人間かどうかを調査する課じゃ
った。                                   
 彼の初仕事として担当したんは、女性死刑囚シンディ(ストーン)じゃった。  
 シンディは、自分の恋人とその浮気相手の女の二人を惨殺した事件で、12年前に
死刑判決を受け、ずっと獄中生活をしとった。                 
 リチャードがシンディの裁判記録を調査すると、殺された男の父親が有力者で、判
事や検事を抱き込んで、無理矢理死刑判決を出させた形跡が有った。       
 リチャードはシンディに面会し、上訴するよう言うが、何故かシンディは死刑を望
んどるようで、リチャードの恩赦申請の説得に耳を貸さん。           
 シンディの死刑執行の日取りが決定し、10年ぶりの女性の死刑執行とゆ〜事で、
マスコミも採り上げ、死刑制度賛成・反対の団体がデモする騒ぎになるが、シンディ
の気持ちは全然変わらず、必死で死刑執行から救おうと東奔西走するリチャードは、
シンディのなげやりな気持ちの原因が分からん・・・              
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《独断感想・エトセト欄》
 死刑制度を正面から扱った社会派ドラマで、ジックリ観せてくれる。      
 ブルース・ベレスフォード監督は、このところ問題作映画に憑かれとるようで、こ
の映画も死刑についてしっかり考えさせてくれる。               
 凶悪犯が獄中手記の出版で有名人になり恩赦の対象になるが、実態は恩赦で死刑か
ら逃れる事しか考えとらん人間性の低い者じゃったり、逆に現在は悔い改めとり、そ
れゆえ自分から恩赦を望まん人間と、果たして恩赦を与えるのは、どっちがより適当
なんか?そもそも死刑は必要なんか?などなど。                
 恩赦を調査する弁護士と死刑囚の話なんで、内容は実に地味で、派手なアクション
シーンやラブシーンは無いが、丁寧な描写でグイグイ引っ張ってくれ、最後まで一気
に観せてくれる。                              
 主演のシャロン・ストーンは、これまで多かった悪女役とは一味違う、心の内面の
葛藤を表現する難しい役に挑戦しとり、抑えた演技でなかなか巧演しとる。    
 また、死刑囚とゆ〜役柄からシャロンは、ほとんどノーメイクなんじゃが、素顔も
奇麗じゃの〜、素っぴんの顔も味わいが有るで〜、ほんま。           
 この映画では米国の薬殺による死刑執行の模様が描写されとり、普段あまり知られ
ん死刑執行の模様は興味深い。                        
 身体をベッドに縛って固定され、心電器を取り付けられ、静脈注射のチューブをセ
ットして、リモコン操作の電動式注射器具で毒薬を数本分注入される。      
 死刑の模様は半公開形式で、ベッドの置かれた部屋のガラスの向こうに十人ほどの
立ち会い者が見取る格好になっとる。                     
 死刑室は、まるで手術室のような感じで、隣室の立ち会い者も手術の見学のような
雰囲気で、悲壮感が漂わんのは、あえてこうゆ〜演出をしとるんか?       
 ま〜何にしても、ちょっと硬派な映画じゃが説教臭さは一切無いんで、面白く観れ
る1本じゃ。                                
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