ラスト・アクション・ヒーロー
LAST ACTION HERO
    
 1993年  米  コロムビア

 (137分)  内予告6分  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1994年2月2日

 監督:ジョン・マクティアナン                       
 出演:アーノルド・シュワルツェネッガーチャールズ・ダンス/オースティン・
    オブライエン/アンソニー・クイン/F・マーリー・エイブラハム/ロバー
    ト・プロスキー/マーセデス・ルール/トム・ヌーナン/ブリジット・ウィ
    ルソン/フランク・マクレー/他                   
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【物語】
 未亡人の若い母親(ルール)と二人暮らしの少年ダニー(オブライエン)は大の映
画好きで、いつも行くニューヨークの下町の映画館で、学校をサボッては映画を観と
った。                                   
 ダニーのお気に入りは、シュワルツェネッガー主演の刑事アクション映画「ジャッ
ク・スレイター」シリーズで、「PART3」まではもう何度も観たほどのファンじ
ゃった。                                  
 顔馴染みの映写技師ニック(プロスキー)が、今夜「ジャック・スレイター」の最
新作「PART4」の試写を一人だけで内緒でやるんで、それを観せてやると言われ
、喜んで深夜に映画館に行くと、ニックがかつて魔術師フーディニーから貰おたとゆ
〜、魔法の鑑賞チケットを渡される。                     
 チケットをポケットに入れて「ジャック・スレイター4」を観とると、ダニーはい
つの間にか、スクリーンの中に入り込み、ジャック・スレイターと悪者との派手な銃
撃戦の中におった。                             
 そこは現実世界のように見えるが、あくまでも映画の虚構の世界の出来事で、実に
ご都合主義的に展開するんで、映画オタクのダニーには次の展開が読めてしまう。 
 映画の冒頭シーンで犯人を知っとるダニーは、ジャックを黒幕のマフィアの大ボス
・ビバルディ(クイン)の家に案内する。                   
 唐突に訪れたジャックに驚いたビバルディは、腹心の子分で殺し屋のベネディクト
(ダンス)にジャックの抹殺を命令する。                   
 しかし、ダニーがベネディクト達の秘密を、何でも知っとる事を不審に思ったベネ
ディクトは、ジャックの家を襲撃した時、ダニーの持っとった魔法のチケットを奪い
、それが映画内世界と現実世界を行き来できるパワーを持っとるのを知り、現実世界
に逃げ出す。                                
 ベネディクトが逃げ出た異空間の扉が開いとる間に、ダニーはジャクと一緒にベネ
ディクトを追って現実世界に戻る。                      
 ベネディクトは映画内世界では絶対に死なんジャックを抹殺するには、現実世界の
アーノルド・シュワルツェネッガーとゆ〜男優を殺せばえ〜と考え、「PART3」
でジャックに殺されたはずの殺人鬼を現実世界に呼び出し、「PART4」の公開記
念レセプションに夫人同伴で現れたシュワルツェネッガーの命を狙わせる・・・  
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《独断感想・エトセト欄》
 刑事アクション映画で、ぶち面白い!!                   
 制作費を贅沢にかけたアクション・シーンやSFXも素晴らしく、非常に濃い内容
の映画じゃ。                                
 ジョン・マクティアナン監督は、元々アクション映画がお得意とはいえ、見事な編
集で、ストーリー展開も分かり易く、最初っから最後まで目が画面に釘付け状態でグ
イグイ引っ張り、2時間10分がアッとゆ〜間じゃ。              
 虚構の世界と現実の世界が入り混じるのは、映画「トータル・リコール」(199
0年/米/監督:ポール・バーホーベン)のよ〜に、映画ではいくつか有るパターン
なんじゃが、ともすれば内容が難解になりがちで、内容を分かり易くしようとして下
手に作ると荒唐無稽のオチャラケた映画にしかならんが、この映画はそこらへんのバ
ランスを実にうまくまとめてある。                      
 録音もすばらしく、サラウンドの歯切れが抜群で、爆発音や銃の発射音のよ〜な派
手な音から、BGMの繊細な音まで、ワイドでダイナミックな音場に包まれる。  
 パロディとしても、本物の出演者にそのままの扮装で出演させたりして、どこかで
見たよ〜なカットや聞いたよ〜なセリフがポコポコ出て来るんで、映画ファンは思わ
ずニヤリとしてしまうで〜、ほんまに。                    
 シャロン・ストーン、ロバート・パトリック、ジャン・クロード・バンダム、ジム
・ベルーシ、チェビー・チェイス、ティナ・ターナー、MCハマー、等々、カメオ(
ワンカットだけの)出演者の豪華な顔ぶれはど〜じゃ?             
 シュワルツェネッガー夫人のマリア・シュライバーも、レセプション・シーンで、
そのまま夫人の役で登場しとるじゃ〜ありませんか。              
 主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、今までのアクション俳優とゆ〜固定
イメージからの脱却をはかった「ツインズ」(1988年/米/監督:アイバン・ラ
イトマン)や「キンダガートン・コップ」(1990年/米/監督:アイバン・ライ
トマン)とは一味も二味も違う、真からこなれた感じが画面に滲み出とり、ほんまに
え〜演技をしとる。                             
 「ターミネーター2」(1991年/米/監督:ジェームズ・キャメロン)で、自
分はやっぱしアクションが向いとると、ハッキリ自覚したんかしらん?      
 何にしても、シュワルツェネッガーがこの路線で今後もやれば、これから益々面白
い作品が出来る事じゃろ〜。                         
 期待してえ〜で〜、これは。                        
 ところで、コロムビアのタイトル・ロゴが変わったね〜?           
 何か女神の顔立ちがハッキリ、クッキリして現代風の顔になった。       
 これは好き好きじゃが、わしは一番長く親しんだ、2つ前のがえかったの〜。  
 (ひとつ前の女神のは、着とった衣服のオレンジ色がいけんかった・・・)   
 ま〜、ユニヴァーサルやパラマウントなんかのロゴも時代とともに変わって行っと
るんで、しょうがないね〜。                         
 しかし、ワーナー・ブラザースや20世紀フォックスは変わらんね〜?     
 ま〜それはともかく、アクション映画の要素が全て盛り込まれたこの映画は、アク
ション映画の見本市のよ〜なもんじゃが、超一流の監督と出演者によって、それが単
なるパロディやコメディ映画に終わらず、超A級のアクション映画としても、観る者
にものすごい興奮を与えてくれる作品に仕上がっとる。             
 また、アクション映画のヒーローに対する矛盾点(絶対死なない等)を、ヒーロー
自らが悩みとして表現しとるのも面白く、この映画の主人公ジャック・スレイターが
望むよ〜に、アクション映画ファンはこれからもヒーローの活躍を、しっかり見続け
て応援してあげましょ〜。                          
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