顔のない天使
THE MAN WITHOUT A FACE
    
 1993年  米  ワールド

 (119分)

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド

 ビデオリリース日:1994年5月20日

 監督:メル・ギブソン                           
 出演:メル・ギブソン/ニック・スタール/マーガレット・ホイットン/フェイ・
    マスターソン/他                          
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【物語】
 1960年代の米国メイン州の海に面した、小さな村が舞台。         
 岬の一軒家に住むジャスティン・マクラウド(ギブソン)は、昔、名門校の教師を
しとったが、交通事故で同乗の男子生徒一人を死なせ、自分自身も右半身に大火傷を
負うとゆ〜暗い過去が有った。                        
 そのため、世捨て人のよ〜に、村人との接触も極力避け、一人暮らしをしとった。
 チャック少年(スタール)は、母親が4度も離婚と結婚を繰り返し、姉や妹とも父
親が違うとゆ〜複雑な家庭で育った。                     
 母は今は独身で、また違う男と仲良くなり、結婚話が進んどった。       
 異父姉は頭も良く、チャックはいつも自分の頭の悪さを卑下しとり、空想の世界に
浸る癖が有った。                              
 その時の、ボーッとした放心状態のチャックを知る母や姉は、チャックに精神的な
異常が有るのではと考えとった。                       
 チャックは、実父が卒業したとゆ〜士官学校の受験に一度失敗し、夏休み明けの再
受験に挑もうとしとったが、母や姉は、チャックの受験はまた失敗する、と決めてか
かっとった。                                
 そんなチャックが、フトした事からジャスティンを知り、村人の間ではジャスティ
ンの過去について、噂ばかりが先行し、謎めいた彼に興味を持つよ〜になり、一人で
岬の突端に在る、ジャスティの屋敷に行ってみる。               
 雨の中、海に向かってボーッとしとるチャックをみつけたジャスティンは、服を乾
かす為に家に入れる。                            
 ジャスティの家の中の写真や記念時計で、彼が元教師じゃった事を知ったチャック
は、士官学校の受験の為の個人授業をして欲しいと頼む。            
 再受験に反対の母親には、ジャスティスに教わっとる事を知らさず、それから毎日
チャックはジャスティスの家に通う。                     
 チャックは、最初、ジャスティンが顔の火傷痕から恐ろしい男に思えたが、徐々に
優秀な先生じゃとゆ〜事が判り、信頼するよ〜になる。             
 ある日、喧嘩した姉から、実父が酒乱で自殺した事を聞かされ、自棄になったチャ
ックは家出し、ジャスティスの家に泊めてもらうが、それが村人のジャスティンへの
醜い噂の元になり・・・                           
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《独断感想・エトセト欄》
 少年と、顔に大火傷の痕が有る元教師が、心を通わす感動作品じゃ。      
 人は外見が美しいと、心も美しいと思いがちで、逆に外見が醜いと、あらぬ噂をた
てたり、偏見でその人を見てしまう。                     
 例えば、話はそれるが、特に男性はしょうがないもんで、外見の美しい女性に、汚
い心、醜い心が存在する事を認めたがらんので、金や物が無くなっても、美人で清楚
な感じの女性はまず疑いの対象から外し、逆に、汚い恰好した人や、外見が醜い人を
一番に疑ってしまうようなところが有るね〜?                 
 この映画の主人公のよ〜に、ハンディの有る人に対しても、その人の実態を知る前
に、先入観の方が優先してしまう。                      
 純粋な友情関係なんか存在するはずが無いと、頭から決めてかかり、先生と生徒の
間でさえ、何か有るんじゃ〜ないの?と疑ってしまう。             
 メル・ギブソンは初監督ながら、丁寧な描写と順を追った展開で、判りやすい内容
にしとり、最後まで一気に観せてくれる。                   
 映像も綺麗で、ロケーションも抜群じゃ。                  
 役の方も、いつものお得意なアクション・シーンは皆無ながら、淡々とした流れの
中で浮き上がってしまう事のない、地味ながらも、実に味わいの有る演技に徹しとり
、好感が持てる。                              
 共演のニック・スタールは、子役ながらボケの表情と言い、家庭における複雑な立
場を見事な演技でこなし、ちょっとクセは有るが独特の味の有る顔つきじゃね〜。 
 ほんまに米国映画の子役は、演技がうまくて、感じの良いキャラクターが続々出て
くるね〜。                                 
 この辺が、米国映画産業の底辺の広さなんじゃろ〜ね〜。           
 活発な映画界へは多くの子供も憧れるじゃろ〜け〜、え〜人材も多く集まるとゆ〜
もんで、うらやましいね〜。                         
 ま〜それはともかく、この映画はキャスティングも適確で、映画全体が見事に組立
ててられとるし、また、単なる感動作品に終わらせず、ハンディを持つ人への差別意
識への問題提起もしとるんで、是非ご家族でご覧下しゃ〜。           
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