居酒屋ゆうれい
    
 1994年  日本  東宝/アルゴ

 (112分)

 Hi−Fiモノラル  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1995年4月28日

 監督:渡邊孝好                              
 出演:萩原健一山口智子室井滋三宅裕司/西島秀俊/渋谷琴乃/尾藤イサオ
    八名信夫/橋爪功/豊川悦司/他                   
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【物語】
 横浜で居酒屋「かづさ屋」を営む荘太郎(萩原)は、妻のしず子(室井)を病気で
亡くし、やもめ暮らし。                           
 一人で居酒屋をきりもりするのは大変で、見かねた兄(尾藤)から、再婚話がもち
込まれる。                                 
 荘太郎は、しず子が亡くなる寸前に、しず子が死んでも一生再婚せんと約束しとっ
たんじゃが、兄の勧めで見合いをしたバツイチの里子(山口)とウマが合い、アッサ
リ再婚してしまう。                             
 「かづさ屋」を里子と二人で営むようになると、商売は更に繁盛し始める。   
 里子は荘太郎に、バツいちの理由を、前夫と死別したと見合いの時にゆ〜とったん
じゃが、実は前夫は遠くで生きとると告白する。                
 しかしそれも嘘で、本当は、里子の前夫の前川(豊川)は殺人で服役中じゃった。
 ある夜、二人の寝室にしず子の幽霊が、荘太郎が約束を破った事を恨んで迷い出て
来る。                                   
 それからは毎夜、しず子の幽霊が現れるようになり、二人は毎日睡眠不足に悩まさ
れるよ〜になる。                              
 荘太郎はお寺に相談したりして、何とかしず子に成仏してもらおうと努力するが、
なかなかうまく行かん。                           
 そんな折、里子のところに前川から、釈放になるんで会いたいと手紙が来る・・・
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《独断感想・エトセト欄》
 ラブ・コメディで面白く観れる。                      
 渡邊孝好監督は、「かづさ屋」の常連客の中に朝の早い魚屋じゃが酒が好きで毎晩
やってくる男や、賭事の好きなマンションの管理人、いわく有りげな中年の男と彼を
探しにやってくるこれまたいわく有りげな若い娘などを、メインの話に織りまぜて、
人生の縮図を見るとゆ〜ところまでは行かんが、ポイントを絞ったまとめ方で、映画
に温かみを上手に加え、ハートフルにまとめとる。               
 映像も綺麗で、照明もメリハリが有り、見とって気持ちが良い。        
 常連客のそれぞれの個性もうまく表現されとり、更に、常連客の持つ過去もチラチ
ラとかいま見せてくれ、映画に奥行きをつけとる。               
 萩原健一は、「渋滞」(1991年/サントリー/監督:黒土三男/出演:黒木瞳
/他)同様ホーム・ドラマ風キャラクターとしてはちょっと苦みが強くて向かんよう
なのが逆にまた面白く、一風変わった味わいが出とって実に良い。        
 山口智子は、コメディ映画の軽いノリが合っとるんか、テレビ・ドラマもコメディ
がらみの物が多いが、一度うまい監督のシリアスな悲劇映画で鍛えられたら、より良
くなると思うんじゃがね〜?                         
 とゆ〜て、決してこの映画の演技が悪い訳じゃ〜なく、カメラを意識せん、自然体
の演技はうまく、本来持っとるキャラクターが非常に良いんで、そのままでも別に困
らんのじゃが、更に勉強を重ねて、大成して欲しい女優じゃ。          
 室井滋は、可もなく不可も無くといったところか?              
 わしは、最初、単に死んだ女房が約束を破った亭主の所に化けて出て、再婚した女
との仲を裂こうとする映画かと思っとったんじゃが大間違いで、そんな単純なもんじ
ゃ〜なかった。                               
 周りを固める個性的な助演陣の配役も良く、面白く最後まで一気に観せてくれ、ホ
ッとする映画じゃね〜。                           
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