ゴジラ vs デストロイア
    
 1995年  日本  東宝

 (110分)  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1996年6月14日

 監督:大河原孝夫                             
 特撮監督:川北紘一                            
 出演:辰巳琢郎/石野陽子/林泰文/河内桃子/小高恵美/大沢さやか/高嶋政宏
    /中尾彬/神山繁/篠田三郎/細川俊之/他              
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【物語】
 ゴジラ親子が住む南太平洋のバース島が、海底火山の影響か突然消滅し、ゴジラと
ゴジラ・ジュニアが行方不明になるが、香港に体が真っ赤に燃えるゴジラが現れ、街
を破壊する。                                
 体が赤いのはゴジラの体内で核分裂が始まったようで、このまま体温が上昇し続け
ると、最悪の場合ゴジラが巨大な核爆弾になってしまう。            
 うっかりゴジラに攻撃を加えると核爆弾の起爆スイッチを押す事になるんで、軍隊
もゴジラに手が出せず、ゴジラの行動を見守るだけじゃった。          
 その頃、東京湾海底トンネルの工事現場で、不可解な事故が続発する。     
 42年前、ゴジラが初めて東京を襲った時、オキシジェンデストロイヤーとゆ〜、
酸素を無くす化学物質によってゴジラは葬られたが、海底で一時酸素が無くなった事
により、超古代、まだ酸素のなかった頃の地球に生息しとった生物、デストロイアが
海底で目覚め、増殖を始め、生物を攻撃し始める。               
 無数の微生物デストロイアは、合体を繰り返して徐々に集約されて、体が大きくな
って行く。                                 
 リトル・ゴジラに成長したゴジラ・ジュニアが、千葉沖の太平洋に出現し、自分の
生まれ故郷のベーリング海のアドノア島を目指して移動しとった。        
 国連G対策センター”Gフォース”は、化学者(辰巳)の合成した、オキシジェン
デストロイヤーとよく似た特性を持つ化学物質を使い、核分裂をし続けるゴジラをや
っつけようと計画するが、デストロイアの出現で、まずゴジラにデストロイアを退治
させた後、この物質でゴジラを殺そうと考え、超能力者の未希(小高)を使い、ジュ
ニアの進路を東京に変えさせる。                       
 まだ若いジュニアはデストロイアに立ち向かうが、簡単にやられてしまい、子供の
危機を感じたゴジラは東京湾に現れ、臨海副都心を舞台に、ゴジラとデストロイアの
死闘が始まる・・・                             
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《独断感想・エトセト欄》
 お馴染み、日本が世界に誇る(?)東宝の怪獣映画じゃ。           
 前作「ゴジラvsスペースゴジラ」の山下賢章監督から、大河原孝夫監督にバトン
タッチ。                                  
 大河原孝夫監督は、前々作「ゴジラvsメカゴジラ」からの復帰じゃが、これがほ
んまに良かったかどうか??                         
 とりあえず”ゴジラ死す”のショッキングなコピーで、結構な集客をしたようじゃ
が、”ゴジラ死す”のコピーが、またうまい!!                
 こ〜まで言われたら、ゴジラファンとしては興味をそそられるに決まっとるが〜。
 で、そりゃ〜ま〜確かに死ぬけど・・・最初の「ゴジラ」では、オキシジェンデス
トロイヤーを水中で溶かせた泡の向こうに、ゴジラの断末魔の姿が、かい間見れる程
度じゃったが、今回のはドロドロと溶けて行くのをハッキリ映し出すんで、これはち
ょっと夢が無さすぎる。                           
 もっと、こ〜、死んだんじゃろ〜ね〜?と漠然と知らせるような情緒が欲しい。 
 特撮の部分は、「ガメラ/大怪獣空中決戦」(1995年/大映/監督:金子修介
/特技監督:樋口真嗣/出演:伊原剛志/中山忍/他)の影響で、張り切っとるのは
判るけど、相変わらずの俯瞰広角撮影で、箱庭怪獣になっとる。         
 もっとも、この構図が東宝の怪獣映画のお定まりアングルで、ホイホイ変えられん
とゆ〜んならしょうがにゃ〜けど、買い物客がウロウロし、タクシーが平然と走り回
る香港の街の向こうに、ゴジラを合成しただけの、無神経な特撮処理はいただけん。
 またデストロイアは合体して大きくなって行くんじゃが、合体をうまく表現出来と
らず、判りにくく、この辺はど〜贔屓目に見ても工夫が足らんね〜。       
 「ガメラ」の特撮に比べ、リアリティが感じられず、結局感動が無い。     
 ところで、モノクロの「ゴジラ」(1954年/東宝/監督:本多猪四郎/特撮監
督:円谷英二/出演:宝田明/河内桃子/平田昭彦/他)の映像がふんだんに使用さ
れとり、初代「ゴジラ」の続編のような構成になっとる。            
 モノクロの「ゴジラ」は、これがまたフィルムが綺麗なんじゃ。        
 もっと画面にゴミや傷が有っても良い位なのに、綺麗に修復されとる。     
 しかし、せっかくの初代「ゴジラ」とのリンクも、河内桃子にまで出演してもらい
ながら、人間描写がほとんど出来とらんので、ドラマ部もさっぱりいけん。    
 これじゃ〜「ゴジラ」とゆ〜大看板だけに頼った安直な作りじゃと批判されても、
反論出来んで〜ほんまの話が。                        
 わしのよ〜に、怪獣映画がとにかく好きじゃとゆ〜人だけ観んさいね〜。    
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