フライド・グリーン・トマト
FRIED GREEN TOMATOES
    
 1991年  米  ユニヴァーサル

 (138分) 内予告8分

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド 

 ビデオリリース日:19993年1月1日

 監督:ジョン・アブネット                         
 出演:キャシー・ベイツジェシカ・タンディメアリー・スチュアート・マスタ
    ーソンメアリー・ルイーズ・パーカー/シシリー・タイソン/スタン・シ
    ョウ/クリス・オドネル/ゲイラード・サーテイン/ティム・スコット/ロ
    イス・スミス/他                          
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【物語】
 更年期に入ったエブリン(ベイツ)は、最近夫婦の会話も無くなり、自己啓発セミ
ナーに通うがあまり効果は無く、太りぎみを気にしとる中年の主婦。       
 夫の叔母の入っとる老人ホームを夫婦で慰問に訪れるが、叔母に嫌われとるエブリ
ンは談話室で夫を待っとった。                        
 そこで、ニニー(タンディ)と名乗る老人ホームに居る老婆と出会い、アメリカ南
部のある家族の昔話を聞くことになる。                    
 当時の南部はKKK団も暗躍する、人種差別の有る時代。           
 アラバマ州の田舎町の中流家庭に一家の鼻つまみ者、イジー(マスターソン)とゆ
〜娘がおった。                               
 イジーは男勝りのおてんば娘で、家の中で兄のバディ以外は、下働きをしとる黒人
のビッグ・ジョージにしか心を許さんかった。                 
 そんなイジーも、兄バディの恋人で心の優しい牧師の娘ルース(パーカー)にはす
ぐなつき、姉の様に慕った。                         
 しかし、バディが列車事故で死亡し、心の支えを亡くしたイジーは心を閉ざし、親
とも口をきかなくなり、唯一ルースによって慰められた。            
 数年後ルースは結婚し、ジョージア州に行ってしまう。            
 イジーがルースの顔を見に新婚家庭に行くと、ルースは夫フランクに暴力をふるわ
れ、顔にアザを作っとった。                         
 不幸なルースをイジーは、夫から無理やり奪うように連れ帰るが、ルースのお腹に
は赤ちゃんが出来とった。                          
 産まれた男の子に、イジーの亡くなった兄の名前、バディとつけ、母子の生活の為
、イジーとルースの二人で鉄道駅の近くに食堂を開店する。           
 その食堂では、グリーン・トマトをハンバーグの様に焼いて出す料理がメインで、
人気が良く店は流行った。                          
 祭の夜、ルースの別れた夫フランクが、我が子を取り戻そうとルースの家にやって
来て、ビッグ・ジョージの妻が子守をしとったバディ坊やを、誘拐するようにして連
れ帰ろうとする。                              
 しかし、そこで何かが起こり、バディは無事で、それ以後フランクは姿を見せんよ
〜になった。                                
 しばらくして、ジョージアの保安官がフランクが失踪したんで調査にやって来たと
言い、イジーがフランクを殺したんじゃ〜にゃ〜かと疑い始める・・・      
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《独断感想・エトセト欄》
 これは良い!!                              
 ジョン・アブネットはこの映画が監督デビュー作じゃが、初監督とは思えんうまい
まとめ方で、へたすると暗い映画になってしまいそうな題材を、綺麗な画面で明るく
仕上げて有り、たいした力量じゃね〜?                    
 女性がメインの話じゃが「マグノリアの花たち」(1989年/米/監督:ハーバ
ートイ・ロス/出演:サリー・フィールド/ジュリア・ロバーツ/シャーリー・マク
レーン/他)のようなラブ・ストーリーに終わらず、昔話が現代の女性にも感銘を与
え、生きる勇気づけの役目を果たすのも面白い。                
 更年期障害が心配になって来た中年女性と、ホームの老女の昔話とゆ〜構成で、現
代と過去がクロスしながら進行するが、順序を追って展開して行くんで、話は判りや
すく、また一種のミステリーともとれる内容で、最後まで一気に観せてくれる。  
 全編を通してよく考えると悲惨な話の連続のはずなんじゃが、イジーとゆ〜快活な
女性をメインにして進展する事で、不思議に明るい話のよ〜にみえるんで、この辺は
脚本のうまさなんじゃね〜?                         
 キャシー・ベイツは「ミザリー」のヒステリー女の怪演とはうってかわって、倦怠
期の妻を淡々と好演しとり、それがまたえ〜んじゃね〜?            
 ジェシカ・タンディの静かな語り口が、現在と過去の静と動の、うまいシーン分け
になっとり、この老女優のキャラクター自体が、この映画では重要な役割を果たしと
る。                                    
 人種差別の根強い時代のアメリカ南部を舞台にしとり、名作「アラバマ物語」(1
962年/米/監督:ロバート・マリガン/出演:グレゴリー・ペック/他)を彷彿
させてくれるようなところも有り、清々しい後口を与えてくれる。        
 女性のみならず、男性にもお薦めの一本じゃね〜!?             
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