監督:ロン・ハワード
出演:トム・クルーズ/ニコール・キッドマン/トーマス・ギブソン/ロバート・
プロスキー/バーバラ・バブコック/他
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【物語】
19世紀末のアイルランド。
数代に渡る大地主の搾取に憤懣を爆発させた小作人たちの暴動の最中、大怪我を負
った小作人のドネリーは瀕死の床で、末の息子ジョセフ(クルーズ)に、人間は土地
を持たんとダメじゃと言い残して死ぬ。
ジョセフは父の死に憤慨し、地主のクリスティを殺して圧政を無くそうと、村の老
人から古い銃を貰い、地主の屋敷に忍び込むが、失敗し捕まる。
クリスティの一人娘シャノン(キッドマン)は、モダンな事に憧れとり、古い家風
を嫌い、家を飛び出し新天地のアメリカに行って自由に暮らしたいと思っとったんで
、ジョセフにアメリカに行けば土地をタダで貰えるんで、自分と一緒にアメリカに行
こう、と持ちかけ二人は屋敷から逃げ出し、ボストン行きの船でアメリカに渡る。
ボストンに到着した途端、シャノンは全財産を盗まれ、無一文になり、困った二人
は兄妹と偽っておんぼろホテルの一室を借り、土地をタダで貰えるとゆ〜西部のオク
ラホマへ行く費用を稼ぐ為、仕事を探し鶏の精肉作業場で働く。
小作人の子として貧しく育ったジョセフは、アメリカでの貧困生活にも、自由な空
気を楽しむ余裕が有ったが、いかに勝気じゃとはいえ、お嬢様育ちのシャノンにとっ
て、下層階級の生活は辛く、困惑しながら暮らす。
二人はお互いが気にかかり愛情も芽生えとるんじゃが、表向きは兄妹とゆ〜事なん
で、どちらも素直に自分の気持ちを伝えられん。
一室で若い男女が暮らす事に息がつまったジョセフは夜の街に飛び出し、酒場で行
われとる賭けボクシングに選手として参加して勝ち、それからは毎夜、賭けボクシン
グの選手として勝ち続け、地元のヤクザのボスに目をかけられるよ〜になる。
しかし、ジョセフは大金の懸かった賭けボクシングの試合で負けてしまい、ボスの
怒りを買い、蓄えた金を没収され、二人共ホテルからたたき出される。
すぐに職も見つからず、二人は空腹のまま数日、真冬の雪の町を彷徨する。
あまりの寒さと空腹に耐えかねた二人は、留守屋敷に忍び込み、帰って来た住人に
銃で撃たれ、シャノンが大怪我をする。
シャノンの父の大地主クリスティは、小作人の暴動で屋敷を焼かれ、この際、娘の
居るアメリカで心機一転して出直そう、と夫婦でアイルランドを捨て、ボストンにや
って来て、シャノンの行方を探しとった。
それを知ったジョセフは、怪我をしたシャノンの命を助ける為、泣く泣くクリステ
ィのところにシャノンを届け、自分は何処へともなく去って行く・・・
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《独断感想・エトセト欄》
いわゆる西部劇なんじゃが、アクション映画の西部劇じゃ〜なく、「ダンス・ウイ
ズ・ウルブス」のよ〜に一味違った西部劇になっとり面白い。
「ライアンの娘」以来22年ぶりの70ミリ映画とかで、さすがに大判フィルムに
よる映像のキレは良いが、テレビで観るとせっかくの迫力がほとんど出んのでその点
は残念じゃが、これはしょ〜がにゃ〜ね〜?
長期ロケによる雄大な映像が、当時のアメリカ西部を見事に再現しとり、この映画
に奥行きをつけとる。
「デイズ・オブ・サンダー」で共演して、その後結婚したトム・クルーズとニコー
ル・キッドマンの夫婦初共演作品じゃが、ベタベタしたところが殆ど無く、二人とも
ハードな演技をしとるのは好感が持てる。
さすがに息はピッタリじゃの〜?
トム・クルーズは有名俳優との共演でも無く、戦闘機やレースカーのメカも無い、
自分の演技力がモロに出るこの映画で、ひと皮もふた皮も剥けたよ〜で、ほんまにえ
〜表情で好演しとる。
ニコール・キッドマンもお嬢様育ちの女性が、貧民街で戸惑いながら暮らし、品位
を保ちつつも段々環境に順応していく様をうまく演技しとる。
ロン・ハワードは若手監督の中でも、特に力をつけて来とるよ〜で、この映画も2
時間20分の長さを感じさせず、一気に最後まで観せてくれる。
特に映画の後半、土地の獲得レースでの馬や馬車の疾走シーンの迫力は、往年の西
部劇を彷彿させてくれる。
しかも、冒頭の父の死がラストの伏線じゃったとは・・・・・うまい!!
ちょっと変わった、西部劇らしくない西部劇を観たい人は、是非ど〜ぞ。
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