監督:ジョエル・シュマッチャー
出演:マイケル・ダグラス/ロバート・デュバル/バーバラ・ハーシー/レイチェ
ル・ティコティン/フレデリック・フォーレスト/チューズデイ・ウエルド
/レイモンド・J・バリー/ジョー・ホープ・シンガー/他
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【物語】
ビル(ダグラス)は、離婚した妻ベス(ハーシー)の家に住む、幼い我が娘の顔を
見たいと思いつき、かつては我が家じゃったベスの家に、車で向かう。
ひと月前にクビになり、失業中でイライラしとった上に、途中、道路工事による渋
滞に巻き込まれ、暑い最中、カー・エアコンもいかれ、とうとう頭に来たビルは、車
を捨て、歩き始める。
ベスの家に公衆電話をかけようとしたが小銭が無く、両替に入った韓国人の経営す
るコンビニで、店主と口喧嘩からもみ合いになり、店主の護身用バットを奪って店を
メチャクチャに壊して逃げる。
しばらく行くと、若い二人組のチンピラにからまれ、頭に来たビルは、逆にバット
で二人をやっつけ、チンピラの一人が持っとったナイフを奪う。
ビルにやられたチンピラは仲間を集め、銃やマシンガンを持ち出し、ビルに復讐し
ようとするが、運転を誤って交通事故を起こし、車のチンピラ全員が瀕死の重傷を負
ってしまう。
チンピラ達の事故した車に積まれとった、バッグにギッシリ詰まったマシンガンや
銃を、ビルはバックごと持ち去る。
バーガーショップで、時間限定のモーニングを僅か3分ほど過ぎたとゆ〜理由で断
られ、頭に来たビルは、店内でマシンガンをぶっ放してしまう。
次に、靴を買おうと入ったミリタリー用品店でも店主とゴタつき、その店に有った
バズーカ砲を奪って逃げる。
ロス市警の刑事プレンダガスト(デュバル)は、今日で、定年退職を迎える。
プレンダガストは、主に調書を取ったりする事務職で、内勤で、犯人捜査はもうず
っとしとらんかった。
しかし、韓国人商店主の強盗事件の調書を作って、何も盗らずに、バットで店を壊
して逃げただけのカッターシャツとネクタイの男の事が気になった。
交通事故を起こしたチンピラの調書を取っても、バーガーショップの店長から、店
内で発砲した男の調書を取っても、皆、同一人物の仕業に思えた。
プレンダガストは久し振りに、刑事の血が騒ぎ、犯人捜査をしようと、同僚の女刑
事サンドラ(レイチェル・)と街に出る・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
《独断感想・エトセト欄》
社会派ドラマで、一種のパニック映画じゃ。
ジョエル・シュマッチャー監督は、普通の男が段々と平常心を失って、凶暴になっ
ていく様を、納得の行く展開と判り易い構成で、面白く2時間近くを一気に観せてく
れる。
ある種の不気味さを漂わせながらも、刑事映画のテンポの良さも兼ね備えとり、見
応え十分な作品に仕上がっとる。
主演のマイケル・ダグラスは、短髪でイメージがガラリと変わって、見違えてしも
〜たで〜。
その短髪に、カッター・シャツとネクタイのサラリーマン・スタイルで、一見真面
目そうじゃが、どことなく危ない雰囲気を漂わせた中年男のイメージを見事に作り出
しとる。
また、無表情な演技によって、不気味さを醸し出し、狂気の暴走をより一層引き立
てとるね〜。
どこにでもおるよ〜な男が、ある日プッツン切れ、それまで鬱積した不満を、その
不満の元凶に向けて思うがままにぶっつけただけの事なんで、よ〜やったと主人公に
拍手をしたくなるね〜?
主人公の狂気の進行は、バット→ナイフ→銃→マシンガン→バズーカ砲と、徐々に
入手する武器がすごくなって行くのでも分かる。
事務職ひと筋の定年刑事役のロバート・デュバルが、またえ〜で〜。
普段、外で直接事件捜査をする現場の刑事達に軽んじられながらも、無事定年を迎
え、今日一日を早く終えて帰宅しようと考える、穏やかな男が、何故か異常な男の動
向に気が引かれ、定年最後の日に、犯人探しに外に出るとゆ〜刑事役を、自然体の演
技で、見事に存在感を出しとるのはさすがじゃ。
狂気の男の元妻役のバーバラ・ハーシーは、地味ながら、重要な役どころを、おさ
えた演技でうまくこなしとる。
一時は幸せな家庭を作っとったが、離婚に至るまでにも相当色々有った事を匂わせ
てくれ、今は元の夫を危険と感じる女性を熱演しとる。
それはともかく、高速道路→下町→バーガーショップ→ミリタリー用品店→高級住
宅地と、主人公が進んで行けば、その都度、進行を妨害する人間が現れ、主人公が邪
魔者を撃退しては、妨害者の持つ武器を入手して、強力に武装して行くとゆ〜のは、
まるでロール・プレイング・ゲームそのもので、そんな点も、この映画を面白く感じ
るところじゃね〜。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−