監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:ロバート・デ・ニーロ/エレン・バーキン/レオナルド・ディカプリオ/他
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【物語】
1950年代の米国ユタ州。
トビー(ディカプリオ)は母キャロライン(バーキン)と二人暮らしじゃた。
キャロラインは恋多き女性じゃが男運が悪く、同棲しとった前の恋人は暴力的で、
その男の所から何も持たずに、トビーと二人きりで逃げだし、遠く離れた小さな町で
隠れ住んどった。
やがてトビーは悪友と遊び回るよ〜になり、学校もサボル事が多くなった。
キャロラインは田舎で農業をやっとるドワイト(デ・ニーロ)とゆ〜朴訥で、真面
目そうな男とつきあい始め、再婚を考えるよ〜になる。
トビーの不良根性を直す為、キャロラインはトビーをドワイトの家に預ける。
ドワイトはキャロラインの前ではおとなしい、面白い人間のように見えたが、自分
の家では暴君で、家族に自分の考えを無理やり押しつけるタイプの父親で、それが親
父の威厳を保つコツと思っとり、先妻との間に出来た子供3人は、ドワイトの言うま
ま。
トビーにも、根性矯正の為として、時には暴力も振るって、自分の価値観を押しつ
けるが、トビーは母の再婚相手なんでジッと耐える。
やがて、キャロラインはドワイトと再婚し、ドワイトの家にやって来る。
しかし、キャロラインは自由な思想を持った女性で、亭主の言う通りにはならんの
で、ドワイトは段々イラ立って来て、トビーにやつ当たりする。
キャロラインは、大統領選挙に立候補したケネディを応援するボランティア活動に
夢中になるが、女が選挙運動に出歩く事をドワイトは快く思わんかった・・・
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《独断感想・エトセト欄》
自叙伝的小説を原作にしたヒューマン・ドラマで、少年の頃の思い出を淡々と描い
てあり、地味じゃが最後まで一気に観てしまう作品じゃ。
マイケル・ケイトン・ジョーンズ監督は、丁寧に順を追って判り易く構成しとり、
下手をすると大失敗作になりそうな難しい題材を、うまくまとめきっとる。
この映画は、情感に訴えて感動する作品じゃ〜なく、少年時代の惨めな時代を描い
ただけの内容じゃが、出演者の演技力で、魅力的な映画に仕上がっとる。
主演のロバート・デ・ニーロは、ほんまにうまいね〜。
並の演技者なら、すぐにサイコ的な危ない男に演じそうな主人公を、ギリギリの線
で普通の、どこにでもおる父親で、ちょっとだけカッとなるのがタマに傷といった雰
囲気を、実に上手に按分して演じとるのはさすがじゃ。
もう一人の主演とも言えるレオナルド・ディカプリオは、少年ながら抜群の演技力
で、デ・ニーロを食うほどじゃ。
さすが、デ・ニーロに目をつけられて、指名されて出演しただけの事は有る。
これはまた、将来が楽しみな若手男優が出て来たもんじゃ。
当分、注目株で目が離せんね〜。
エレン・バーキンも、恋多き自立心旺盛な中年女性を、デ・ニーロやディカプリオ
に負けん好演で、この三人の熱演によって映画の格がグンと上がっとる。
叙情的な映画でなく、ヒューマン感動映画でも無く、ましてやアクション映画など
では到底無く、まったくジャンル分けに困るが、こんな映画もたまにはえ〜ね〜。
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