監督:大林宣彦
出演:高橋かおり/林泰文/宝生舞/岸部一徳/植木等/原田知世/多岐川裕美/
津島恵子/ベンガル/峰岸徹/小林かおり/尾美としのり/井川比佐志/朱
門みず穂/村田雄浩/椎名ルミ/洞口依子/柏原収史/根岸季衣/他
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【物語】
瀬戸内の島を結ぶ連絡船・呼子丸の沈没事故で死んだはずの人間から、それぞれの
家族や恋人宛に、今夜12時に呼子浜に来て欲しいとメッセージが届く。
奇怪な呼び出しに不審を抱きながらも、メッセージを貰った人間が、夜、呼子浜の
船着場の待合所に集まって来る。
ボーイフレンドの高柳淳(柏原)を亡くした女子高生・浅倉恵(室生)、夫・薫(
井川)を亡くした妻・美津子(多岐川)と秘書の布子(根岸)、妻(小林)と娘を亡
くした永尾(峰岸)、水泳コーチ・唐木(村田)を亡くした恋人の小百合(洞口)と
唐木を秘かに慕っとった女子水泳選手・沙由利(椎名)、妻と孫を亡くしたやくざの
親分・金澤(植木)など。
旅行中に金が無くなり、女友達と二人で待合所で野宿をしとった原田法子(高橋)
は、集まって来た人と不思議な一夜を共にする事になる。
金澤を殺して、組を自分のものにしようとする笹山(岸部)は、金澤が目をかけと
る若い大木貢(林)に、拳銃で親分を殺すようにそそのかす。
法子は、金澤のお伴で待合所にやって来た貢とは幼なじみで、ずっと好きじゃった
貢との偶然の再会を喜ぶが、貢が金澤の命を狙っとるのを知り、何とかやめさせよう
とする。
やがて真夜中の12時になると、沈んだはずの呼子丸が海中から出現し、呼子浜の
船着場に接岸し、船に乗っとって亡くなった人たちが船内から出て来る・・・
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《独断感想・エトセト欄》
ラブ・ファンタジーで地味ながら面白い。
長い映画じゃが、一気に観せてくれる。
じゃが、大林宣彦監督作品の新尾道三部作の第2作目とゆ〜事で、大林作品のファ
ンのわしとしては大いに期待しとったんじゃが、内容の暗さがどうしても表に出て来
るし、人間関係がゴチャゴチャしてスッキリしとらんところは、手放しで喜んでばか
りはおられん。
これは、出演者の多さから来るものか?
沈没した乗客の身内の、それぞれの事情をちょっとずつ説明するだけでも、人数が
多いと30分以上かかってしまい、それが1箇所に集まってからでも、ゴタゴタする
んで、説明だけで多くの時間を費やされ、ついつい収録時間が長くなってしまい、そ
の割りに中身が薄っぺらになっとる。
反面、大林宣彦監督作品でよく見かける、マルチカメラによる小刻みなカット割り
が今回はあまり見られず、落ちついて見とられた。
軽四のマツダ・キャロルやバタンコ(オート三輪自動車)等のレトロなアイテムを
あえて持ち出すのは、どういった意図かよく判らん。
確かに、雰囲気を和らげてはおるけど・・・それにしても、懐かしいね〜?
ところで、高橋かおりの入浴シーンと、椎名ルミの着替えシーンのヌードは必要性
が有ったんじゃろ〜か?
(高橋かおりのラブ・シーンのヌードは必然性を多少は感じるけど・・・)
段々、大林監督のSKB心が表面に出て来たようじゃ。
もっとも、わし怒っとる訳じゃ〜ないで〜(結構でした、牛シ・・・)。
それはともかく、本当に自分の大事な人が突然死んだりしたら、幽霊でも良いから
逢いたいと思うじゃろ〜ね〜?
そんな人の気持ちが良く伝わって来た。
最後のところで、出航する呼子丸の内部がちょっと描かれとり、乗客の淋しそうな
表情が何とも言えん。
ジンと心に染みる映画じゃね〜。
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