あした
    
 1995年  日本  東宝

 (150分)  内予告他8分

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ビスタサイズ

 ビデオリリース日:1996年3月1日

 監督:大林宣彦                              
 出演:高橋かおり林泰文宝生舞/岸部一徳/植木等/原田知世/多岐川裕美/
    津島恵子/ベンガル/峰岸徹/小林かおり/尾美としのり/井川比佐志/朱
    門みず穂/村田雄浩/椎名ルミ/洞口依子/柏原収史/根岸季衣/他   
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【物語】
 瀬戸内の島を結ぶ連絡船・呼子丸の沈没事故で死んだはずの人間から、それぞれの
家族や恋人宛に、今夜12時に呼子浜に来て欲しいとメッセージが届く。     
 奇怪な呼び出しに不審を抱きながらも、メッセージを貰った人間が、夜、呼子浜の
船着場の待合所に集まって来る。                       
 ボーイフレンドの高柳淳(柏原)を亡くした女子高生・浅倉恵(室生)、夫・薫(
井川)を亡くした妻・美津子(多岐川)と秘書の布子(根岸)、妻(小林)と娘を亡
くした永尾(峰岸)、水泳コーチ・唐木(村田)を亡くした恋人の小百合(洞口)と
唐木を秘かに慕っとった女子水泳選手・沙由利(椎名)、妻と孫を亡くしたやくざの
親分・金澤(植木)など。                          
 旅行中に金が無くなり、女友達と二人で待合所で野宿をしとった原田法子(高橋)
は、集まって来た人と不思議な一夜を共にする事になる。            
 金澤を殺して、組を自分のものにしようとする笹山(岸部)は、金澤が目をかけと
る若い大木貢(林)に、拳銃で親分を殺すようにそそのかす。          
 法子は、金澤のお伴で待合所にやって来た貢とは幼なじみで、ずっと好きじゃった
貢との偶然の再会を喜ぶが、貢が金澤の命を狙っとるのを知り、何とかやめさせよう
とする。                                  
 やがて真夜中の12時になると、沈んだはずの呼子丸が海中から出現し、呼子浜の
船着場に接岸し、船に乗っとって亡くなった人たちが船内から出て来る・・・   
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《独断感想・エトセト欄》
 ラブ・ファンタジーで地味ながら面白い。                  
 長い映画じゃが、一気に観せてくれる。                   
 じゃが、大林宣彦監督作品の新尾道三部作の第2作目とゆ〜事で、大林作品のファ
ンのわしとしては大いに期待しとったんじゃが、内容の暗さがどうしても表に出て来
るし、人間関係がゴチャゴチャしてスッキリしとらんところは、手放しで喜んでばか
りはおられん。                               
 これは、出演者の多さから来るものか?                   
 沈没した乗客の身内の、それぞれの事情をちょっとずつ説明するだけでも、人数が
多いと30分以上かかってしまい、それが1箇所に集まってからでも、ゴタゴタする
んで、説明だけで多くの時間を費やされ、ついつい収録時間が長くなってしまい、そ
の割りに中身が薄っぺらになっとる。                     
 反面、大林宣彦監督作品でよく見かける、マルチカメラによる小刻みなカット割り
が今回はあまり見られず、落ちついて見とられた。               
 軽四のマツダ・キャロルやバタンコ(オート三輪自動車)等のレトロなアイテムを
あえて持ち出すのは、どういった意図かよく判らん。              
 確かに、雰囲気を和らげてはおるけど・・・それにしても、懐かしいね〜?   
 ところで、高橋かおりの入浴シーンと、椎名ルミの着替えシーンのヌードは必要性
が有ったんじゃろ〜か?                           
 (高橋かおりのラブ・シーンのヌードは必然性を多少は感じるけど・・・)   
 段々、大林監督のSKB心が表面に出て来たようじゃ。            
 もっとも、わし怒っとる訳じゃ〜ないで〜(結構でした、牛シ・・・)。    
 それはともかく、本当に自分の大事な人が突然死んだりしたら、幽霊でも良いから
逢いたいと思うじゃろ〜ね〜?                        
 そんな人の気持ちが良く伝わって来た。                   
 最後のところで、出航する呼子丸の内部がちょっと描かれとり、乗客の淋しそうな
表情が何とも言えん。                            
 ジンと心に染みる映画じゃね〜。                      
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