アポロ13
APOLLO 13
    
 1995年  米  ユニヴァーサル

 (149分) 内予告9分  コピーガード仕様

 Hi−Fiステレオ  ドルビーサラウンド  ワイド版有り

 ビデオリリース日:1996年2月23日

 監督:ロン・ハワード                           
 出演:トム・ハンクスエド・ハリスゲイリー・シーニーズビル・パクストン
    /ケビン・ベーコン/他                       
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【物語】
 1969年7月のアポロ11号による人類初の月面着陸に続き、同年11月のアポ
ロ12号による2度目の月面着陸に成功し、1970年4月の月面着陸プロジェクト
のアポロ13号の時には、それまで狂喜したアメリカ国民の関心が嘘のように無くな
り、宇宙船からのテレビ中継も視聴率がとれそうもないんで、無かった。     
 アポロ13号の船長ジム・ラベル(ハンクス)は月周回飛行を行った事も有る、ベ
テラン宇宙飛行士。                             
 本当はアポロ13号は別なチームが搭乗するはずじゃったが、そのチーム全員が風
疹にかかり、アポロ14号に搭乗予定のジムのチームが、急遽前倒しで搭乗する事に
決まった。                                 
 しかし、ジムのチームも前チームと同じ模擬宇宙船で訓練を重ねとる為、長年ジム
のチームに居た操縦士ケン・マッティングリー(シーニーズ)は、風疹の抗体が無い
為、月旅行中に発病する恐れがあると診断され、若いジャック・スワイガート(ベー
コン)が操縦士として起用され、月着陸船パイロットのフレッド・ヘイズ(パクスト
ン)と3人でメンバーを組み、アポロ13号に乗り込む。            
 打ち上げは成功し、月への飛行も順調のように見えたが、月までの距離の半分以上
過ぎたところで、酸素タンクの爆発により、宇宙ステーションは大破する。    
 2基の酸素タンクのうち、1基は空になり、もう1基も残量はわずか。     
 燃料電池の蓄電量も下がり始め、地球帰還用にギリギリの電力分を確保する為、残
りの酸素や電池を使わんようにする為、3人は無傷の月着陸船に移動する。    
 NASAで検討の結果、途中から引き返させると方向転換のロケット噴射によって
爆発を起こす可能性が有ったんで、月を一周して帰らせる事になり、その為にはあと
5日間、酸素やバッテリーを保たせる必要が有った。              
 節電の為ヒーターも切り、極寒の狭い船内で、3人は極限状態で耐える。    
 月着陸船には酸素はギリギリ有ったが、本来が2人用なんで、3人分の二酸化炭素
濾過フィルターが許容オーバーになり、船内の二酸化炭素濃度が急上昇し、生命に危
険なほどの濃度になる。                           
 その上、節電の為コンピュータをOFFにしとるんで、難しい軌道修正を手動で行
わんといけんかった・・・                          
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《独断感想・エトセト欄》
 実話の映画化で、すごい!!                        
 ロン・ハワード監督は、丁寧な描写と順を追った構成で、アポロ13号の事故を、
まるで記録映画のように観せてくれ、興奮させられる。             
 SFXもすごく、宇宙空間でのアポロ13号はもとより、ケープ・ケネディ基地に
立つロケットや、発射のシーン、2段目ロケットに点火するシーン等、記録映画では
絶対に撮れんシーンが、特撮と感じさせん自然な映像で実に見事じゃ。      
 宇宙船の中での無重力状態を表現する為、NASAに協力してもらい、飛行機によ
る高空からの急降下により、実際に無重力状態を作り出して撮影した映像は、特撮で
は出せん本物の映像を見せてくれる。                     
 じゃが、こういったドキュメンタリー調の映画の短所は、結末を大抵の人が知っと
る訳で、いかに上手に映画を盛り上げても、結果は最初から判っとるんで、今いち感
動が大きくならんのがちと辛いところじゃ。                  
 もっとも、米国の人にとっては、わが事なんで、も〜ちょっと違った感動を得るん
かもしれんけどね〜?                            
 また、当時の月ロケットの構成が、今のスペース・シャトルとは大分様子が違うん
で、昔のロケットの仕様が判っとらんと、ちょっと難解かもね〜?        
 主演のトム・ハンクスは、2年連続アカデミー主演男優賞を受賞した「フィラデル
フィア」や「フォレスト・ガンプ」のように、いかにも演技巧者としての演技をせず
、自然体でベテラン宇宙飛行士を好演しとり、この辺は、さすがじゃ。      
 助演や脇役陣もキャスティングが良く、NASAの技術者もそれらしくて良い。 
 宇宙飛行士の奥さんたちの髪形や、化粧や、ファッションもしっかり当時の雰囲気
を醸し出しとり、う〜ん懐かしい。                      
 それはともかく、映画を見ると、一難去ってまた一難的に、どんどん悪い状況が発
生し、しかも、月のように遠い場所から、無事宇宙飛行士を生還させようとゆ〜んじ
ゃけ〜、当時のNASAのスタッフの苦労はすごかったじゃろ〜ね〜?      
 普段お目にかかる事の無い、NASAの地上班(舞台裏)が克明に描かれとるのも
興味深々で面白く観れた。                          
 アポロ計画は、11、12、14、15、16、17と合計6回の月面着陸を成功
させ、1972年以降、月へ人間は行っとらん。                
 月着陸した当時は、20年も先(現在)には、月旅行は日常茶飯事で、火星にも行
って帰って来れるようになっとるんじゃ〜ないんかと想像したもんじゃが、実際は皆
さんご承知の通り、スペースシャトルによって、地球の周回軌道上で、宇宙実験をや
っとるだけじゃね〜。                            
 これだけを見ると宇宙開発の科学技術は、進歩しとるんか後退しとるんか、よく判
らんようじゃが、逆に当時の計画が、技術的にいかにアバウトな物じゃったのか、と
改めて思い知らされる。                           
 この映画は、スペース・ドラマの娯楽映画じゃと思おたら大間違いで、楽しい要素
なんかほとんど無いお堅い映画じゃ。                     
 この手の理屈だらけの映画が好きな人ならともかく、この映画に娯楽を期待しちゃ
〜いけんで〜。                               
 じゃが、沢山の人に観て欲しい良い映画じゃね〜、うん。           
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